テンポイノベーションは新型コロナウイルス影響で21年3月期1Q大幅減益

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 テンポイノベーション<3484>(東1)は8月3日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期業績(非連結)を発表した。新型コロナウイルスの影響で大幅減益だった。通期予想は未定としている。緊急事態宣言解除後の6月には内見実施数が急増しているようだ。期後半の挽回を期待したい。なお株主優待制度の対象を継続保有株主に変更する。株価は目先的には売り優勢となりそうだが、ほぼ底値圏だろう。

■21年3月期1Qは新型コロナウイルスで大幅減益、通期予想は未定

 21年3月期第1四半期業績(非連結)は、売上高が前年同期比5.6%増の24億04百万円だが、営業利益が46.3%減の1億円、経常利益が44.0%減の1億09百万円、純利益が46.5%減の72百万円だった。

 転貸借物件数の積み上げで増収だが、新型コロナウイルスの影響による成約件数減少でイニシャル収入が減少し、売上総利益が減少した。さらにコロナ関連の特別手当やオフィス増床家賃など、販管費が増加して大幅営業減益だった。

 通期予想は引き続き未定としている。緊急事態宣言解除後の6月には新規会員登録数や内見実施数が急増しているようだ。期後半の挽回を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は4月の安値に接近しているが、業績悪化懸念をある程度織り込んだ水準と考えられる。目先的には売り優勢となりそうだが、ほぼ底値圏だろう。8月3日の終値は533円、時価総額は約95億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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