マーチャント・バンカーズは新型コロナ影響で21年3月期1Q赤字だが、通期大幅増益予想据え置き

(決算速報)
 マーチャント・バンカーズ<3121>(東2)は8月12日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。オペレーション事業が新型コロナウイルスの影響を受けたため減収・赤字だった。通期の大幅増益予想は据え置いた。マーチャント・バンキング事業が牽引する見込みだ。ANGOO FinTech関連の拡大も期待したい。株価は目先的には赤字を嫌気して売り優勢となりそうだが、下値は限定的だろう。

■21年3月期1Qは減収・赤字、通期大幅増益予想は据え置き

 21年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比33.9%減の3億03百万円で、営業利益が39百万円の赤字(前年同期は30百万円の黒字)、経常利益が57百万円の赤字(同3百万円の黒字)、純利益が64百万円の赤字(同2百万円の黒字)だった。

 宿泊施設・ボウリング場・インターネットカフェ店舗・服飾雑貨店運営のオペレーション事業が新型コロナウイルスの影響を受けたため減収・赤字だった。ただし主力のマーチャント・バンキング事業は堅調だった。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が20年3月期比2.1%増の25億円、営業利益が2.8倍の6億円、経常利益が4.6倍の5億円、純利益が3.6倍の3億円としている。

 オペレーション事業が新型コロナウイルスの影響を受けるが、マーチャント・バンキング事業が牽引して大幅増益予想としている。ANGOO FinTech関連の拡大も期待したい。

■株価は下値限定的

 株価は戻り高値圏だ。目先的には赤字を嫌気して売り優勢となりそうだが、下値は限定的だろう。8月12日の終値は330円、時価総額は約92億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る