オイシックス・ラ・大地が連日急伸、大戸屋HDとの提携に四半期好決算が加わる

■営業利益4倍、需要ひっ迫で新規客獲得を一時休止し販促費が浮く

オイシックス・ラ・大地<3182>(東1)は8月17日、買い気配のまま9時半前にストップ高の3065円(501円高、基準値から500円高)に達し、2取引日続けて大幅高、実質的な上場来の高値を2日連続更新している。

 大戸屋HD<2705>(JQS)との提携報道が8月14日の朝に伝えられ、この日の正午過ぎに「業務提携に関するお知らせ」を発表。さらに、15時の取引終了と同時に発表した第1四半期連結決算(20年4~6月)は、売上高連が前年同期比42.2%増加し、営業利益は同3.8倍の20.76億円。買い材料が重なった。

 営業利益については注釈があり、「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う宅配需要の急増によりOisixブランドにおいて出荷キャパシティが逼迫し」「新規顧客獲得を一時的に休止した結果、新規販促費用が大幅に未消化となり、特殊に増加」(決算短信より)と特殊事情が加わったようだが、「コレって嬉しい悲鳴だろ」(市場関係者)との見方があり、追い風に変わりはないと注目されている。

 3月通期の連結業績予想は据え置き、売上高は前期比9.8%増の780億円、営業利益は同21.6%増の30億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同51.9%増の12億円、1株利益は34円96銭。(HC)

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