アルコニックスは四半期ごとの推移が復調傾向で後場一段と底堅い

■第3四半期はニッケル市況下落など影響するが自動車生産の回復など寄与

 アルコニックス<3036>(東証プライム)は2月8日の正午過ぎに第3四半期決算を発表し、4~12月・累計の連結業績は売上高が前年同期比3.6%減の1308億46百万円、営業利益は同41.2%減の42億63百万円だった。レアメタルを含む非鉄金属の分野で商社機能と製造業の機能を融合した事業を行い、中国の景気低迷と円安の影響が大きかったとみられているが、株価は前引けの1388円から発表後に1394円まで回復する場面を見せて底堅い相場となっている。

 連結売上高は、日系完成車メーカーの国内生産の回復などにともない、四半期ごとの推移で復調傾向となった。電子機能材事業では、ニッケルの市況の下落に加え、IT端末機器の需要低迷による二次電池材料等の出荷の減少により減収減益だったが、金属加工事業は、半導体製造装置向け部品の堅調な出荷に加え、自動車生産の回復にともなう自動車向け部品の出荷回復に加え、新規連結した子会社の収益も加わり増収増益となった。

 3月通期の連結業績見通しは23年11月に開示した前回予想から変更なく、売上高は前期比0.7%減の1770億円、営業利益は同26.1%減の62億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同23.2%減の42.16億円を継続した。また、配当は、9月中間配当の1株27円に続き、期末配当も27円の予定とし、年間54円で期初予想通り据え置いた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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