エスプールは上値試す、20年11月期3Q累計大幅増収増益

(決算速報)
 エスプール<2471>(東1)は10月2日の取引時間終了後に20年11月期第3四半期累計の連結業績を発表した。計画超の大幅増収増益だった。通期の大幅増収増益予想を据え置いたが、さらに利益上振れを目指すとしている。収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■20年11月期3Q累計は計画超の大幅増収増益、通期上振れ目指す

 20年11月期第3四半期累計(12月~8月)連結業績は、売上高が前年同期比20.2%増の152億68百万円、営業利益が29.5%増の15億59百万円、経常利益が28.5%増の15億57百万円、純利益が33.8%増の10億38百万円だった。計画超の大幅増収増益で着地した。

 人材ソリューション事業(23.3%増収、42.9%増益)が牽引した。コールセンター派遣がスポット案件の取り込みも寄与して31%増収と大幅伸長した。

 ビジネスソリューション事業(12.8%増収、1.7%減益)は新型コロナウイルスの影響で微減益だった。障がい者雇用支援サービスは16%増収だが、新型コロナウイルスの影響で営業・教育訓練が遅れ、納品ズレ込みも影響して区画販売が計画を下回った。

 EC通販発送代行サービスは巣ごもり消費で好調を維持している。新型コロナウイルスの影響を受けた販売支援業務、セールスサポートサービス、プロフェッショナル人材バンクサービスなどは、第2~3四半期をボトムとして回復傾向のようだ。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が19年11月期比17.8%増の206億36百万円、営業利益が24.7%増の20億円、経常利益が22.3%増の19億88百万円、純利益が19.0%増の12億88百万円としている。配当予想は1円30銭増配の3円30銭(期末一括)としている。

 第3四半期累計の進捗率は売上高74.0%、営業利益77.9%と順調である。障がい者雇用支援サービスの設備販売の計画達成などで、通期利益上振れを目指すとしている。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げて戻り高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。10月2日の終値は815円、時価総額は約644億円である。

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