マルマエは20年8月期大幅増益、21年8月期減益予想だが保守的

(決算速報)
 マルマエ<6264>(東1)は10月8日の取引時間終了後に20年8月期業績を発表した。受注が回復して増収・大幅増益だった。21年8月期は増収だが、労務費や減価償却費の増加で減益予想としている。ただし保守的だろう。受注が回復基調であり、上振れを期待したい。株価は出直りの動きを強めている。目先的には減益予想を嫌気する動きが優勢になりそうだが、調整が入ったとしても一時的だろう。21年8月期連続増配予想も評価材料だ。

■20年8月期増収・大幅増益、21年8月期減益予想だが保守的

 20年8月期業績(非連結)は、売上高が19年8月期比9.2%増の43億88百万円、営業利益が80.8%増の8億96百万円、経常利益が74.8%増の8億34百万円、純利益が58.2%増の6億90百万円だった。配当は2円増配の17円(第2四半期末5円、期末12円)とした。

 受注が回復(17.8%増の43億46百万円)して増収、材料費の減少も寄与して大幅増益だった。半導体分野は0.7%増収、FPD分野が62.7%増収、その他は69.4%減収だった。FPD分野はEBW(電子ビーム溶接)関連の好調が牽引した。

 21年8月期の業績(非連結)予想は、売上高が20年8月期比7.1%増の47億円、営業利益が13.0%減の7億80百万円、経常利益が8.6%減の7億62百万円、純利益が22.1%減の5億38百万円、配当予想は3円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 生産能力拡大も寄与して増収だが、労務費や減価償却費の増加で減益予想としている。ただし保守的だろう。シェア拡大も寄与して受注が回復基調であり、上振れを期待したい。

■株価は出直りの動き

 株価は9月の直近安値圏から切り返して出直りの動きを強めている。目先的には減益予想を嫌気する動きが優勢になりそうだが、調整が入ったとしても一時的だろう。21年8月期連続増配予想も評価材料だ。10月8日の終値は1041円、時価総額は約136億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る