ファーストコーポレーションは21年5月期1Q大幅増収増益

(決算速報)
 ファーストコーポレーション<1430>(東1)は、10月9日の取引時間中に21年5月期第1四半期の業績(非連結)を発表した。完成工事高が増加して大幅増収増益と順調だった。通期も完成工事利益率が上昇して増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は年初来高値更新の展開だ。第1四半期業績も好感の形となった。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■21年5月期1Q大幅増収増益と順調、通期増益予想据え置き

 21年5月期第1四半期業績(非連結)は売上高が前年同期比23.5%増の37億42百万円、営業利益が32.1%増の1億13百万円、経常利益が15.5%増の99百万円、純利益が19.3%増の65百万円だった。完成工事高が増加した。

 通期予想は据え置いて、売上高が20年5月期比9.9%減の211億円、営業利益が11.7%増の15億円、経常利益が9.5%増の14億20百万円、純利益が9.5%増の9億55百万円としている。配当予想は2円増配の22円(期末一括)である。

 不動産売上は前期大型案件成約の反動で減収見込み、共同事業収入は新型コロナウイルスの影響長期化で減収見込みだが、大型造注案件の受注と進行工事数の増加で完成工事高の増加および利益率の上昇を見込み、全体として減収ながら増益予想としている。受注はJR前橋駅前再開発工事を近日受注予定、分譲マンションの請負工事を順次受注予定としている。収益拡大を期待したい。

■株価は年初来高値更新の展開

 株価は年初来高値更新の展開だ。第1四半期業績も好感の形となった。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月9日の終値は760円、時価総額は約102億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る