イワキは20年11月期3Q累計営業・経常減益

(決算速報)
 イワキ<8095>(東1)は10月9日の取引時間終了後に20年11月期第3四半期累計連結業績を発表した。新型コロナウイルスも影響して営業・経常減益だった。通期予想は一過性費用も影響して営業・経常利益を下方修正、負ののれん発生益で純利益を上方修正した。21年10月期の収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏だ。目先的には営業・経常利益下方修正を嫌気する可能性もあるが、下値は限定的だろう。

■20年11月期3Q累計は営業・経常減益、通期営業・経常利益を下方修正

 10月9日発表の20年11月期第3四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比2.5%増の475億64百万円、営業利益が13.9%減の14億64百万円、経常利益が18.6%減の14億79百万円、純利益が37.0%増の15億70百万円だった。

 医薬事業が牽引して増収だが、新型コロナウイルスの影響でファインケミカル事業の電子・機能材料、HBC・食品事業のインバウンド関連が低調に推移し、営業・経常減益だった。純利益は負ののれん発生益(6億20百万円)を計上して大幅増益だった。フ

 通期の連結業績予想については、売上高を据え置き、営業利益と経常利益を下方修正、純利益を上方修正し、売上高が19年11月期比3.8%増の640億円、営業利益が15.2%減の18億円、経常利益が20.2%減の18億50百万円、純利益が17.4%増の18億円とした。配当予想は据え置いて1円増配の14円(第2四半期末7円、期末7円)としている。

 売上高は新規連結2社も寄与して期初計画を確保するが、営業利益と経常利益は新型コロナウイルスの影響に加えて、新規連結2社取得に係る一過性費用、のれん償却費の計上などで減益予想とした。純利益は負ののれん発生益が寄与する。

 20年10月期は営業・経常減益予想となったが、21年10月期の収益拡大を期待したい。

■株価は戻り高値圏

 株価は水準を切り上げて戻り高値圏だ。目先的には営業・経常利益予想の下方修正を嫌気する動きが優勢になる可能性もあるが、下値は限定的だろう。10月9日の終値は521円、時価総額は約181億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る