協立情報通信は21年2月期2Q累計大幅減収減益、5G関連で後半回復期待

(決算速報)
 協立情報通信<3670>(JQ)は10月14日の取引時間終了後に21年2月期第2四半期累計の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で大幅減収減益だった。未定としていた通期予想も大幅減収減益予想としたが、テレワーク関連商材や5G関連商材で後半の回復を期待したい。株価は目先的には通期の大幅減収減益予想を嫌気する動きが優勢になりそうだが、業績悪化懸念を織り込み済みで下値限定的だろう。

■21年2月期大幅減収減益予想だが5G関連で後半回復期待

 21年2月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比28.1%減の21億25百万円、営業利益が44.3%減の87百万円、経常利益が35.6%減の1億03百万円、純利益が50.5%減の54百万円だった。

 新型コロナウイルスの影響により、ソリューション事業は大型案件の商談停滞・先送りで16.0%減収、モバイル事業は緊急事態宣言に伴う営業・イベント制限で携帯電話販売台数が減少して35.1%減収だった。なお特別損失に店舗資産に係る減損損失23百万円を計上した。

 未定としていた通期の連結業績予想(10月14日公表)は、売上高が20年2月期比15.8%減の47億円、営業利益が27.2%減の1億80百万円、経常利益が21.7%減の2億円、純利益が30.6%減の1億20百万円とした。

 新型コロナウイルスの影響で上期が落ち込んだため、通期も大幅減収減益予想としたが、ソリューション事業はテレワーク関連商材、モバイル事業は5G関連商材で、後半の回復を期待したい。

■株価は下値限定的

 株価は8月の戻り高値圏から反落してモミ合う形だ。目先的には通期の大幅減収減益予想を嫌気する動きが優勢になりそうだが、業績悪化懸念を織り込み済みで下値限定的だろう。10月14日の終値は1880円、時価総額は約23億円である。

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