シナネンホールディングス、26年3月期中間期大幅増益、BtoC収益改善と非エネルギー事業拡大が寄与

(決算速報)
 シナネンホールディングス<8132>(東証プライム)は11月11日に26年3月期第2四半期累計(以下、中間期)連結業績を発表した。売上高は夏季の気温上昇の影響やスポット取引の減少などで小幅減収だが、各利益はBtoC事業の収益性改善や非エネルギー事業の拡大などにより大幅増益だった。そして通期営業・経常増益予想を据え置いた。主力のLPガス・石油事業の強化や非エネルギー事業の収益拡大を見込んでいる。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。中間期の進捗率は低水準の形だが、冬場が需要期のため下期の構成比が高い収益特性がある。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なおセカンドキャリアを支援するための早期退職優遇制度募集(130名程度)を発表した。株価は戻り高値圏から反落して上げ一服の形となったが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■26年3月期中間期大幅増益、通期営業・経常増益予想据え置き

 26年3月期中間期の連結業績は売上高が前年同期比2.5%減の1204億21百万円、営業利益が186.8%増の6億95百万円、経常利益が196.4%増の10億46百万円、親会社株主帰属中間純利益が172.8%増の4億37百万円だった。

 売上高は夏季の気温上昇の影響やスポット取引の減少などで小幅減収だが、各利益はBtoC事業の収益性改善や非エネルギー事業の拡大などにより大幅増益だった。

 エネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業)は売上高(外部顧客への売上高)が2.2%減の270億22百万円、営業利益(全社費用等調整前)が2億22百万円の損失(前年同期は4億20百万円の損失)だった。売上高は夏季の気温上昇に伴うLPガスの単位消費量減少の影響などで小幅減収だが、営業利益は灯油の販売数量増加や販管費抑制効果による収益性改善などで損失縮小した。

 エネルギーソリューション事業(BtoB事業)は売上高が3.6%減の823億15百万円、営業利益が28.0%減の3億60百万円だった。減収減益だった。産業用ガス販売におけるスポット取引減少が影響した。

 非エネルギー事業はシェアサイクル事業、システム事業、総合建物メンテナンス事業の好調により、売上高が5.0%増の54億88百万円、営業利益が89.9%増の6億35百万円だった。シナネンモビリティPLUSのシェアサイクル「ダイチャリ」事業は、25年9月末現在の設置自転車数が1.5万台を超える規模となり、利用件数も順調に推移した。ミノスのシステム事業は主力の電力顧客管理システムの利用者数が堅調に推移した。シナネンアクシアの総合建物メンテナンス事業はエリア拡大が寄与したほか、斎場・病院などの施設運営業務が堅調に推移した。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が631億53百万円で営業利益が7億26百万円、第2四半期は572億68百万円で営業利益が31百万円の損失だった。ガス販売量は夏季が不需要期、冬季が需要期という季節要因がある。

 通期の連結業績予想は据え置いて売上高が前期比15.8%増の3673億円、営業利益が9.7%増の44億円、経常利益が9.3%増の49億円、親会社株主帰属当期純利益が4.9%減の30億円としている。配当予想は前期と同額の90円(期末一括)としている。予想配当性向は32.6%となる。

 26年3月期は増収、営業・経常増益予想としている。前期のスポット取引の反動減があるものの、主力のLPガス・石油事業の強化や非エネルギー事業の収益拡大を見込んでいる。中間期の進捗率は売上高33%、営業利益16%、経常利益21%、親会社株主帰属当期純利益15%と低水準の形だが、冬場が需要期のため下期の構成比が高い収益特性がある。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏から反落して上げ一服の形となったが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。11月11日の終値は6320円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS275円76銭で算出)は約23倍、今期予想配当利回り(会社予想の90円で算出)は約1.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS5075円05銭で算出)は約1.2倍、時価総額は約698億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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