ケイアイスター不動産が19回目の無担保社債を発行、分譲事業の成長資金に充当

■コロナ禍でも財務一段と堅固になり資金に余裕

ケイアイスター不動産<3465>(東1)は10月16日、第19回無担保社債(社債間限定同順位特約付・適格機関投資家限定、社債総額30億円)の発行を発表した。年限(発行期間)は2年。調達した資金は、同社のメイン事業である分譲事業の成長資金に充当する。

■戦略事業の平屋規格型住宅やモデルルーム無人接客など本格化

 財務代理人・発行代理人・支払代理人はみずほFG<8411>(東1)のみずほ銀行、私募取扱人は大和証券G本社<8601>(東1)の大和証券。

 コロナ禍を受け、資金に余裕をもたせたくてもかなわない企業が出ている中で、同社は19回目の無担保社債による資金調達を実現した。9月初には、足利銀行との間で借入極度額20億円のコミットメントライン契約の締結を決議したと発表しており、財務面で一段と堅固な「総構え」を築く形になった。

 同社は、この8月、生活スタイルの変化などに対応する新戦略商品として、平屋の住宅を新ブランド「IKI」(イキ:粋)として発売開始した。二階建て住宅と比べて割高というイメージがある平屋住宅を、規格型の注文住宅として「シンプル+スマート+効率的+低コスト」化し、17坪(約56.2㎡)で590万円からという価格を実現した。

 また、モデルルームには無人・遠隔接客サービスを導入した。住宅業界の常識を打破する施策を今後も続々展開する用意があるとしているため、無担保社債による成長資金の調達により、引き続き注目を強めておきたいところだ。(HC)

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