うかいは21年3月期2Qの売上が回復傾向、下期も「GoTo」効果期待

(決算速報)
 うかい<7621>(JQ)は11月5日の取引時間終了後に21年3月期第2四半期の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で大幅減収・赤字だが、第2四半期の売上は第1四半期に比べて回復傾向となった。下期も「GoToキャンペーン」効果で売上が回復に向かうことを期待したい。なお取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。株価は新型コロナウイルスの影響を織り込み済みであり、売上回復傾向を好感する動きとなりそうだ。

■21年3月期2Q累計は新型コロナ影響で赤字だが売上回復傾向

 21年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比52.8%減の32億93百万円で、営業利益が9億18百万円の赤字(前年同期は29百万円の黒字)、経常利益が8億94百万円の赤字(同11百万円の黒字)、純利益が11億72百万円の赤字(同16百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルスの影響で大幅減収・赤字だった。なお特別利益には保険金収入および雇用調整助成金、特別損失には臨時休業した店舗の固定費を計上した。

 ただし四半期別の売上高を見ると、第1四半期(4月~6月)は緊急事態宣言に伴って4月~5月に店舗臨時休業を実施したため8億53百万円だったが、6月から全店舗の営業を再開して、第2四半期(7月~9月)は24億40百万円となり、回復傾向を強めている。

 新型コロナウイルスの影響を強く受けるため、通期予想は引き続き未定としているが、第2四半期の売上が回復傾向であり、下期も「GoToキャンペーン」効果で売上が回復に向かうことを期待したい。

■株価は2Qの売上回復を好感する可能性

 株価は株主優待権利落ちも影響して水準を切り下げる形となったが、新型コロナウイルスの影響を織り込み済みであり、第2四半期の売上回復傾向を好感する動きとなりそうだ。11月5日の終値は3015円、時価総額は約158億円である。

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