カシオ計算機は第2四半期決算の大幅上振れと通期予想の増額が注目され一段高急伸

■時計がとりわけ中国市場で拡大し楽器には構造改革効果

カシオ計算機<6952>(東1)は11月11日、一段高急伸となり、取引開始後は15%高の2101円(269円高)まで上げて今年2月以来の2000円台を回復している。

 10日の取引終了後に発表した第2四半期連結決算(2020年4~9月、累計)の営業利益が8月に開示した予想値の4.2倍になるなど大幅に上振れ、3月通期の予想を増額修正し、注目集中となった。

 時計がとりわけ中国市場で拡大。また、楽器が構造改革の早期完遂による収益構造の大幅改善に加えて「巣ごもり需要」をとらえ、「Slim&Smart」モデルが拡大するなど好調。3月通期の予想連結営業利益は従来予想を約67%上回る100億円の見込みとし、親会社株主に帰属する当期純利益は同2.2倍の65億円の見込みとした。(HC)

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