【編集長の視点】綿半HDは続落も業績再上方修正を手掛かりに巣ごもり消費関連株買いの再燃有力

 綿半ホールディングス<3199>(東1)は、前日16日に18円安の1420円と3日続落して引けた。前日取引時間中に東京都の新型コロナウイルス感染症の新規感染者が、過去最高の500人超と報道され、日経平均株価が一時、253円安と急落したことから、今年11月10日つけた株式分割権利落ち後安値1306円から底上げ途上にある同社株にも目先の利益を確定する売り物が続いた。ただ同社は、このコロナ禍による巣ごもり消費を背景に今年7月、10月と2回も今2021年3月期業績を上方修正し、2期ぶりの過去最高純利益の更新幅を伸ばし、配当も、実質的に連続増配を予定していることから、コロナ禍の第3波が、一段の業績押し上げ材料になると期待して下値に押し目買いも交錯した。11月10日に発表した今年10月度の月次売上高が、2ケタ増となったこともフォローの材料視されている。

■6期連続の最高利益更新幅を伸ばし分割勘案で連続増配

 同社の今3月期業績は、第2四半期(2020年4月~6月期、2Q)業績も3月通期業績も今年7月、10月にそれぞれ2回上方修正された。このうち3月期通期業績は、売り上げを期初予想より52億7700万円引き下げたが、営業利益は4億4700万円、経常利益は4億9900万円、純利益は4億5000万円それぞれ引き上げ、営業利益は31億円(前期比17.6%増)、経常利益は33億5000万円(同19.1%増)と6期連続の過去最高更新の更新幅を伸ばし、純利益は、21億円(同38.2%増)と2019年3月期の過去最高(16億1200万円)を2期ぶりに更新する。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を背景に巣ごもり需要が活発化し、DIY用品や園芸用品などの高利益率商品が好調に売り上げを伸ばし、感染予防のためにチラシ配布や出張も中止したことなどから販管費が抑制されたことなどが要因となった。

 なお今期の年間配当は、18円に引き上げ、前期の年間34円に対して今年9月30日を基準日に実施した株式分割(1株を2株に分割)を勘案して実質2円の連続増配を予定している。また今年10月度の売上高は、既存店が前年同月比12.8%増、全店が同11.0%増と、前年同月の消費税増税前の駆け込み需要の反動でマイナスとなった9月度から大きくプラス転換した。前年同月にあった防災・復旧用品の特需は減少したものの、消費税増税後の買い控えで伸び悩んだ反動で日用品などが好調に推移し、巣ごもり需要を享受した家電製品や園芸用品が堅調をキープし、気温低下で暖房用品の販売が伸びたことなどが要因となった。

■ミニGC示現で上昇トレンド転換し低PER修正でまず落ち後高値奪回へ

 株価は、今年7月の今期業績の上方修正で2500円高値まで500円高し、株式分割発表では分割権利落ち前の年初来高値3390円までさらに890円高して3135円で分割権利を落とした。権利落ち後は、落ち後理論価格固めから全般相場の軟調推移から今期業績の再上方修正にも反応は限定的で落ち後安値1306円まで調整し、25日移動平均線出没から5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆した。PERは、13倍台と下げ過ぎ水準にあり、まず今年9月の分割権利落ち後高値1660円を奪回しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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