トシン・グループは調整一巡、21年5月期は新型コロナ影響だが後半回復期待

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 トシン・グループ<2761>(JQ)は首都圏中心に電設資材や住宅設備機器の卸売事業を展開している。住宅に関する総合提案企業である。21年5月期は新型コロナウイルスの影響を考慮して減益予想としている。当面は経済収縮の影響が意識されるが、後半の需要回復を期待したい。株価は上値を切り下げてモミ合う形だが、4月の年初来安値圏まで下押す動きは見られない。調整一巡して出直りを期待したい。

■首都圏中心に電設資材や住宅設備機器の卸売事業を展開

 06年11月持株会社体制に移行した。住宅に関する総合提案企業として、子会社のトシン電機、丸菱電機、ライト電機、あかり・ライフインテリアが、首都圏を中心に、電設資材や住宅設備機器(電線・配管機材、住宅内・外装建材、照明器具、エアコン、太陽光発電システム、TVドアホン、火災報知器など)の卸売事業、および住宅・店舗内外装工事の設計・施工などを展開している。

 仕入先は大手電機メーカーを中心に幅広く、販売先は工務店などである。営業拠点としては東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木にグループ合計110拠点を展開している。小口多数販売、専門部署による得意先営業活動支援サービスなどを特徴としている。

 住環境に対するニーズが多様化する中で、事業基盤強化や収益拡大に向けて、取扱商品や営業拠点網の拡充を推進している。

 株主還元については、将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保する一方で、財務状況、利益水準、配当性向などを総合的に勘案して、前年実績を下回らない安定した配当を実施することを基本方針としている。

 なお20年8月には、公益財団法人財務会計基準機構への加入状況、および加入に関する考え方等についてリリースした。直前事業年度末(20年5月20日)時点において財務会計基準機構に加入していないが、監査法人等との連携を密にするとともに、財務会計責任者および担当者の各種セミナーへの定期的な参加などで、会計基準の内容や変更等に関する情報を収集しつつ適切に対応するよう努めている。今後は、会計基準等の内容の適切な把握や会計基準等の変更等への的確な対応の必要性が高まっているとの認識のもと、財務会計基準機構への加入については、企業規模や費用対効果および状況の変化等を勘案しながら引き続き検討するとしている。

■21年5月期減益予想だが後半の需要回復期待

 21年5月期(20日締め)の連結業績予想については、売上高が20年5月期比横ばいの428億60百万円、営業利益が9.8%減の17億30百万円、経常利益が9.0%減の25億97百万円、純利益が11.7%減の16億80百万円としている。配当予想は20年5月期と同額の56円(第2四半期末28円、期末28円)である。

 第1四半期(5月21日~8月20日)は、売上高が前年同期比9.3%減の93億79百万円、営業利益が50.8%減の2億42百万円、経常利益が43.2%減の3億86百万円、純利益が58.0%減の1億89百万円だった。新型コロナウイルスによる経済収縮の影響で減収減益だった。

 通期は基本戦略である小口多数販売を積極展開するが、新型コロナウイルスの影響を考慮して減益予想としている。住宅関連需要については新築・リフォームとも減少を見込み、コスト増加も影響する。当面は経済収縮の影響が意識されるが、経済活動再開で後半の需要回復を期待したい。

■株価は調整一巡

 なお20年9月4日発表の自己株式取得(上限20万株・13億円、取得期間20年9月7日~21年7月31日)については、20年11月30日時点で累計取得株式数が1600株となっている。

 株価は上値を切り下げてモミ合う形だが、4月の年初来安値圏まで下押す動きは見られない。調整一巡して出直りを期待したい。12月11日の終値は5860円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS211円22銭で算出)は約28倍、今期予想配当利回り(会社予想の56円で算出)は約1.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS4537円33銭で算出)は約1.3倍、時価総額は約668億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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