【注目銘柄】K&Oエナジーグループ、最高益接近と連続増配、国産資源株に再評価機運

■原油先物価格上昇で国産ガスの優位性を手掛かりに逆張りも一法

 K&Oエナジーグループ<1663>(東証プライム)は、前日12日に50円安の5300円と変わらずを含めて6営業日ぶりに反落して引けた。同社株は、米国とイスラエルのイラン攻撃、イランの報復攻撃による地政学リスクの高まりで今年3月2日に上場来高値5600円まで買い進まれ高値もみ合いを続け、利益確定売りに押された。ただイランが、原油・天然ガス輸送の大動脈のホルムズ海峡に機雷を敷設したと伝えられたことなどから、ニューヨーク・マーカンタイル商品取引所の原油先物(WTI)価格が急騰しており、同社が、千葉県を地盤に天然ガスを開発・生産・販売している優位性を手掛かりに国産資源株人気が再燃する可能性もあり、下値買いの逆張りも一法となりそうだ。今2026年12月期業績は、前期の2ケタ増益業績から減益転換が予想されているが、原油価格急騰による業績押し上げ効果に加え、今期配当の連続増配を予定していることも、側面支援材料視されよう。

■広大な南関東ガス田から「かん水」を汲み上げ天然ガスとヨウ素を開発・生産

 同社は、千葉県を中心に茨城県、埼玉県、東京都、神奈川県と広大に広がる南関東ガス田から地層水「かん水」を汲み上げ、天然ガスとヨウ素を開発・生産している。この国内産天然ガスは、同社の天然ガス事業の売り上げの約30%を占め、ヨウ素は、もともとレントゲン造影剤、殺菌剤、ヨウ素剤などが主用途となってきたが、現在は、薄く軽く「曲がる太陽電池」といわれるペロブスカイト太陽電池の主原料として注目されこの用途向けの需要が伸びている。

 前2025年12月期業績は、天然ガスの販売価格は低下したものの、ヨウ素事業が販売価格、販売量とも好調に推移し、期中の上方修正を交えて増益転換して着地し、純利益は、83億7900万円(前々期35.9%増)と2014年12月期の過去最高(84億9600万円)に迫った。今2026年12月期業績は、ガス事業の売り上げが624億円(前期比7.8%増)、営業利益は50億円(同微増)、ヨウ素事業は同156億円(同3.4%増)、80億円(同8.7%減)を見込み、売り上げ870億円(前期比4.8%減)、営業利益92億円(同13.2%減)、経常利益103億円(同12.6%減)、純利益63億円(同24.8%減)と予想している。ただし配当は、前期業績が期中の上方修正値を上ぶれて着地したことで年間54円(前々期実績42円)に増配し、今期も年間60円への連続増配を予定している。業績も原油先物価格の急騰を背景に前期業績と同様の上ぶれ推移が期待される。

■昨年来高値更新で地政学リスクに初動反応し資源関連とハイテク関連のダブル効果期待

 株価は、前期業績の上方修正やペロブスカイト太陽電池関連人気で25日移動平均線を支持線に上値を追い、今期業績の減益転換予想もむしろ連続増配をポジティブに評価して強含み、米国、イスラエルのイラン攻撃、イランの報復攻撃への初動反応も、上場来高値5600円をつけるなど騰勢を加速させた。足元では高値で売り買いが交錯し、PERも22倍とやや割高だが、資源関連人気とハイテク関連株人気のダブル効果で再度の上値チャレンジが期待できそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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