巴工業は21年10月期減益予想だが上振れ余地、配当は連続増配

(決算速報)
 巴工業<6309>(東1)は12月14日の取引時間終了後に20年10月期の連結業績を発表した。新型コロナウイルスによる経済収縮の影響で減収減益だった。配当は増額して19年10月期比増配とした。21年10月期は販管費増加などで減益予想だが、保守的な印象が強く上振れ余地がありそうだ。なお配当は連続増配予想である。株価は戻り高値圏から反落してモミ合う形だ。目先的には減益予想を嫌気する可能性もあるが、上振れ余地や連続増配を評価して出直りを期待したい。

■21年10月期は販管費増加で減益予想だが上振れ余地、配当は連続増配

 20年10月期連結業績は、売上高が19年10月期比5.2%減の392億18百万円、営業利益が4.9%減の22億60百万円、経常利益が3.8%減の22億94百万円、純利益が2.3%減の15億32百万円だった。新型コロナウイルスによる経済収縮の影響で減収減益だった。ただし各利益は計画を上回り、従来予想に比べて減益幅が縮小して着地した。

 機械製造販売事業は2.7%増収だが4.7%減益だった。機械および装置・工事の大型案件も寄与して増収だが、収益性の高い海外向け部品・修理の減少などで減益だった。化学工業製品販売事業は8.1%減収で5.0%減益だった。工業材料分野の自動車・建材用途向け材料、合成樹脂分野の樹脂原料・製品、化成品分野の塗料・インキ用途向け材料が低調だった。

 21年10月期連結業績予想は、売上高が20年10月期比5.8%増の415億円、営業利益が8.0%減の20億80百万円、経常利益が9.4%減の20億80百万円、純利益が7.3%減の14億20百万円としている。緩やかな需要回復で増収だが、全般的な利益率の低下に加えて、前期に抑制した先行投資を実施するため販管費の増加で減益予想としている。

 セグメント別には、機械製造販売事業が11.2%増収だが14.7%減益、化学工業製品販売事業が3.6%増収だが3.3%減益の計画としている。ただし保守的な印象が強く上振れ余地がありそうだ。

 なお20年10月期の配当は1円増額修正して19年10月期比1円増配の48円(第2四半期末23円50銭、期末24円50銭)とした。また21年10月期の配当予想は20年10月期比2円増配の50円(第2四半期末25円、期末25円)としている。

■株価は出直り期待

 株価は戻り高値圏から反落してモミ合う形だ。目先的には減益予想を嫌気する可能性もあるが、上振れ余地や連続増配を評価して出直りを期待したい。12月14日の終値は1920円、時価総額は約202億円である。

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