神鋼商事は新型コロナウイルスの影響で21年3月期1Q減収減益

 神鋼商事<8075>(東1)は7月31日の取引時間中に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で大幅減収減益だった。通期予想は引き続き未定としている。株価は売り優勢の形になったが、全体の地合い悪も影響したようだ。業績悪化懸念は織り込み済みと考えられ、下値は限定的だろう。

■21年3月期1Qは新型コロナウイルス影響で減収減益

 21年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比26.2%減の1803億42百万円、営業利益が75.8%減の5億66百万円、経常利益が68.1%減の7億09百万円、純利益が94.4%減の63百万円だった。

 機械・情報は一部製品の取り扱い増加で微増収だが、全体としては新型コロナウイルスによる世界経済収縮の影響を受け、鉄鋼、鉄鋼原料、非鉄金属、溶材が大幅減収だった。なお特別損失に投資有価証券評価損を計上した。

 通期予想は引き続き未定としている。当面は新型コロナウイルスによる世界経済収縮の影響を受けるが、期後半からの緩やかな需要回復を期待したい。

■株価は業績悪化懸念を織り込み済み

 株価は売り優勢の形になったが、全体の地合い悪も影響したようだ。業績悪化懸念は織り込み済みと考えられ、下値は限定的だろう。7月31日の終値は1740円、時価総額は約154億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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