住友商事が逆行高、フィリピン初の地下鉄プロジェクトに車両240両を受注

■契約額約575億円、急速な経済成長が続くマニラ首都圏に

 住友商事<8053>(東1)は12月22日の後場、13時30分を過ぎて1346.5円(6.5円高)前後で推移し、日経平均の200円安(2万6515円)に比べ強い相場を続けている。

 同日付で、フィリピンで初の地下鉄となるマニラ地下鉄向けの鉄道車両240両を受注したと発表し、注目されている。

 発表によると、
急速な経済成長により人口増加が続くマニラ首都圏では、人口集中による交通渋滞や大気汚染が年々深刻化しており、効率的かつ経済的な公共交通網の整備が喫緊の課題となっている。

 未発達なインフラを整備するため、フィリピン政府は「Build Build Build(ビルド・ビルド・ビルド)」と称する大規模なインフラ整備計画を推進しており、その中でマニラ首都圏地下鉄事業は中核事業として位置付けられている。

 本プロジェクトは、国際協力機構とフィリピンとの間の有償資金協力に基づき結ばれた日本の政府開発援助事業。マニラ首都圏において北部ケソン市と南部パラニャケ市を結ぶフィリピンで初となる地下鉄(全17駅、内地下区間13駅、約36キロメートル)向けに鉄道車両240両(8両×30編成)を設計・製造し、納入する。契約金額は約575億円で、2027年3月までに全車両の引き渡しを予定している。(HC)

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