Jトラストが急伸、GLH訴訟関連で債権の一部回収を実現

株式市場 銘柄

Jトラスト<8508>(東2)の株価が急伸している。1月12日、開示事項の経過として、子会社JトラストアジアのタイGLHへの訴訟問題に関する現状の認識を公表した。

 20年10月のシンガポール共和国の控訴裁判所における判決(GLH、此下益司氏、ほか5社に対して、Jトラストアジアへ、損害賠償として約70百万米ドルと約131千シンガポールドルの合計額、およびシンガポールにおける訴訟費用の支払いを命じる判決)に基づいて、子会社のJトラストアジアが債権回収のための強制執行を開始しており、1月12日までに約958千シンガポールドルを差し押さえて回収した。また1月11日にはGLHおよび此下氏から当該判決の一部履行として37百万米ドルを受領した。Jトラストアジアは当該判決に基づく債権の残額の回収に向けて引き続き尽力するとしている。

 なおタイGLHへの訴訟関連は損失見込額を引当済みであり、今回の一部回収実現によって、一部の戻り益の計上が期待できそうだ。

 株価は急伸している。当該訴訟問題が長期にわたって株価の重荷となっていただけに、問題解消に向けた進展を好感しているようだ。9時34分には先週末1月8日の終値206円に対して、16円(7.77%)高の222円まで上昇する場面があった。週足チャートで見ると抵抗線の13週移動平均線を突破する動きだ。基調転換して出直りの動きが期待できそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る