日本エム・ディ・エムは21年3月期3Q累計減収減益、通期予想据え置き

(決算速報)
 日本エム・ディ・エム<7600>(東1)は1月29日の取引時間終了後に21年3月期第3四半期累計の連結業績を発表した。日本は堅調だったが、米国が新型コロナウイルスの影響を大きく受けたため減収減益だった。通期予想は据え置いたが、第1四半期をボトムとして回復基調であり、通期上振れを期待したい。株価は戻り高値圏から反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。

■21年3月期3Q累計は新型コロナ影響で減収減益、通期予想据え置き

 21年3月期第3四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比8.9%減の123億08百万円、営業利益が23.4%減の15億69百万円、経常利益が22.9%減の15億37百万円、純利益が30.1%減の10億17百万円だった。

 日本(0.3%増収で11.4%増益)は堅調だったが、米国(10.8%減収で36.0%減益)が新型コロナウイルスによる整形外科分野の症例数減少の影響を大きく受けた。

 なお四半期別営業利益の推移を見ると、20年3月期は第1四半期が6億46百万円、第2四半期が6億20百万円、第3四半期が7億83百万円、第4四半期が5億95百万円、21年3月期は第1四半期が2億42百万円、第2四半期が5億81百万円、第3四半期が7億46百万円となり、第3四半期はほぼ前年並みに回復した。21年3月期第1四半期をボトムとして回復基調だろう。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が20年3月期比3.8%減の174億円、営業利益が16.8%減の22億円、経常利益が18.7%減の21億円、純利益が26.1%減の16億円としている。

 通期も新型コロナウイルスの影響による症例数減少で減収減益予想としている。第3四半期累計の進捗率は売上高が70.7%、営業利益が71.3%だった。第1四半期をボトムとして回復基調であり、通期上振れを期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は戻り高値圏から反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。1月29日の終値は2181円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS60円64銭で算出)は約36倍、時価総額は約577億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る