クレスコ、26年3月期中間期増収増益と好調維持、通期2桁増益予想据え置き

(決算速報)
 クレスコ<4674>(東証プライム)は11月5日に26年3月期第2四半期累計(以下、中間期)連結業績を発表した。小幅ながら概ね計画水準の増収増益と順調だった。ITサービス事業おいて一部案件の計画延期や不採算プロジェクト発生の影響があったものの、全体として受注が高水準に推移し、ITサービス事業における前期の不採算プロジェクトの影響一巡、デジタルソリューション事業におけるM&A効果なども寄与した。そして通期の2桁増益予想を据え置いた。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■26年3月期中間期増収増益と順調、通期は2桁増益予想

 26年3月期中間期の連結業績は、売上高が前年同期比8.6%増の309億52百万円、営業利益が4.3%増の27億20百万円、経常利益が3.8%増の28億67百万円、親会社株主帰属中間純利益が9.3%増の20億54百万円だった。

 小幅ながら概ね計画水準(25年5月9日公表の期初計画値、売上高311億円、営業利益28億70百万円、経常利益28億90百万円、親会社株主帰属中間純利益19億50百万円)の増収増益と順調だった。ITサービス事業おいて一部案件の計画延期や不採算プロジェクト発生の影響があったものの、全体として受注が高水準に推移し、ITサービス事業における前期の不採算プロジェクトの影響一巡、デジタルソリューション事業におけるM&A効果なども寄与した。

 ITサービス事業は売上高が0.1%増の265億33百万円、営業利益(全社費用等調整前)が6.8%減の32億85百万円だった。

 内訳として、エンタープライズは売上高が6.1%増の112億79百万円、営業利益が17.0%増の12億79百万円だった。増収・大幅増益だった。売上面は情報・通信・広告分野におけるアプリケーション開発支援業務が増加し、利益面は前年同期の人材紹介・人材派遣分野で発生した不採算プロジェクトの影響が一巡したことも寄与した。

 金融は売上高が0.4%増の84億72百万円で、営業利益が26.3%減の8億49百万円だった。大幅減益だった。一部大型案件延期などで銀行・保険分野の受注が伸び悩んだことに加え、その他分野の子会社における不採算プロジェクト発生も影響した。なお延期した案件については下期立ち上げ見込みとしている。

 製造は売上高が8.7%減の67億81百万円で、営業利益が9.6%減の11億56百万円だった。減収減益だった。機械・エレクトロニクス分野におけるメーカーの製品開発プロジェクト中止・延期の影響を受けたほか、自動車・輸送機器分野の子会社において収益率の高い案件が減少したことも影響した。

 デジタルソリューション事業(ライセンス販売など)は売上高が2.2倍の44億19百万円、営業利益が6.1倍の5億01百万円だった。基幹システム導入を主力とする高木システムの新規連結した効果に加え、製品・ライセンスの販売および導入支援が大幅に増加した。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が150億80百万円で営業利益が10億14百万円、第2四半期は売上高が158億72百万円で営業利益が17億06百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比8.9%増の640億円、営業利益が17.0%増の70億円、経常利益が13.5%増の71億40百万円、親会社株主帰属当期純利益が11.2%増の49億円としている。配当予想は前期比16円増配の58円(第2四半期末29円、期末29円)としている。連続大幅増配で予想配当性向は48.5%となる。

 受注が好調に推移し、人件費増加などを吸収する見込みだ。中間期の進捗率は売上高48%、営業利益39%、経常利益40%、親会社株主帰属中間純利益42%とやや低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画である。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は調整一巡

 株価は高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。11月5日の終値は1563円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS118円82銭で算出)は約13倍、今期予想配当利回り(会社予想の58円で算出)は約3.7%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS747円27銭で算出)は約2.1倍、そして時価総額は約656億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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