テクマトリックスがC#/VB.NET対応静的解析・動的解析ツール「dotTEST 2020.2」の販売を開始

新製品&新技術NOW

■膨大な解析結果をAIが精査し、人手による結果分析を効率化

テクマトリックス<3762>(東1)は2月3日から、米国Parasoft Corporation(本社:米国カリフォルニア州、Parasoft社)が開発したC#/VB.NET対応静的解析・動的解析ツール「dotTEST 2020.2」の販売を開始した。

 Parasoft社製品の国内総販売代理店として、ソフトウェア開発に携わるすべての利用者の課題を解決する最適なツールとして、dotTESTの販売、マーケティング、ユーザーサポートなどの活動を強化していく。
■プログラムの問題点やファイル横断処理フローに潜む検出困難なエラーを検出

 dotTESTは、高品質な.NETアプリケーションの開発とテスト工数の大幅削減を強力にサポートするC#/VB.NET対応静的解析・動的解析ツール。1000個以上のコーディングルールをもとにソースコードを静的に解析し、プログラムの問題点やファイルを横断した処理フローに潜む検出困難なエラーを検出する。

 また、.NETアプリケーションの実行中のカバレッジ情報も収集し、テストの抜け漏れを防ぐ。開発工程にdotTESTによる静的解析やカバレッジ情報収集を組み込むことにより、テストの効率化とソースコードの品質向上が期待できる。

 このたびのバージョンアップでは、レポーティング機能にAI技術を活用した分析機能が搭載された。静的解析機能で検出された問題点をAIが分析し、修正すべき問題の優先順位付けを行うことで、人手による静的解析結果のレビュー時間削減に寄与する。また、静的解析の結果を基にした学習データが随時追加できるため、プロジェクトの特性や運用に応じた優先順位を付けられるようになる。

 また、dotTESTでは、以前より、さまざまなセキュリティコンプライアンスに対応したルールが搭載されているが、今回のバージョンで、セキュリティのルールが多く追加された。

 ソフトウェアの脆弱性を識別するための脆弱性の種類(脆弱性タイプ)の共通脆弱性タイプ一覧であるCWE(Common Weakness Enumeration)のver.4.2やCWE Top 25 2020(+On The Cusp)、クレジットカード会員データを安全に取り扱うことを目的として策定された、クレジットカード業界のセキュリティ基準のPCI DSSに対応した静的解析を行うことができる。

 専用のダッシュボードとウィジェットを利用してdotTESTの静的解析違反の結果をCWEやOWASP、PCI DSSなどの基準のリスクスコアリングにマッピングすることで、各基準と照合したリスクのレベルおよびリスクがある場所を正確に把握できるようになる。dotTESTのレポーティング機能は、Webブラウザー上でダッシュボード表示によるさまざまな情報提供が可能なため、リモートワーク業務下においてもプロジェクトメンバー間で効率的なソースコードの品質レビューを行える環境を提供する。

 環境面では、Visual Studio Code環境のサポートが開始された。そのほか、.NET Core3.1で開発されたプロジェクトのサポートやC#8がサポートされ、Visual Studioとの親和性がさらに向上した。Visual Studioの作業環境でdotTESTを利用した静的解析やカバレッジ収集の設定、実行、結果参照を違和感なく行えるようになる。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る