中国でも科研製薬の爪白癬治療剤「クレナフィン」が新薬承認される

新製品&新技術NOW

■日本で2014年に発売され米、加、韓、台湾、香港などでも販売

科研製薬<4521>(東1)は3月10日午前、爪白癬治療剤「クレナフィン」(一般名:エフィナコナゾール、以下「本剤」)について、中国における本剤の独占的な開発および販売の権利を供与しているTIPR-HUYABIO Advancing InnovativeMedicines(本社:中華人民共和国天津市、以下「AIM」)を通じて中国の国家薬品監督管理局(National Medical Products Administration:NMPA)に新薬承認申請を行い、このたび申請が受理されたと発表した。

 10日の株価は4575円(160円高)まで上げる場面を見せて活況高となった。

 本剤は、科研製薬が創製した新規トリアゾール系化合物で、爪の構成成分であるケラチンとの親和性が低いことから爪の透過性に優れ、爪の中や爪床(爪の下の皮膚)に浸透することにより爪白癬に優れた臨床効果を発揮する。

 日本国内においては、初めての外用の爪白癬治療剤「クレナフィンR爪外用液 10%」として、科研製薬が2014年9月より販売している。また、海外では、米国、カナダ、韓国、台湾、香港・マカオで、それぞれの導出先企業が「JubliaR」の商品名で販売をしている。

 AIMとは、2019年2月に本剤の中国における独占的な開発及び販売の権利について、科研製薬がAIMに供与する契約を締結した。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る