協立情報通信は22年2月期増収増益予想

(決算速報)
 協立情報通信<3670>(JQ)は4月14日の取引時間終了後に21年2月期の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で減収減益だった。22年2月期は増収増益予想としている。DX関連や5G関連の本格化も背景として法人向け販売を強化する。収益拡大を期待したい。株価は3月の直近安値圏から反発の動きを強めている。増収増益予想を評価して出直りを期待したい。

■21年2月期は新型コロナ影響で減収減益、22年2月期は増収増益予想

 21年2月期連結業績は、売上高が20年2月期比19.2%減の45億09百万円、営業利益が33.2%減の1億65百万円、経常利益が24.6%減の1億92百万円、親会社株主帰属当期純利益が23.6%減の1億32百万円だった。配当は20年2月期と同額の55円(期末一括)とした。

 新型コロナウイルスの影響で減収減益だった。ソリューション事業は15.9%減収で23.6%減益だった。大型ソリューション案件の商談停滞・先送りが継続している。モバイル事業は21.4%減収で0.7%減益だった。店舗事業において新型コロナウイルスの影響で来店客数が減少した。ただし法人サービス事業はテレワーク需要も追い風となって大幅伸長した。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高10億92百万円で営業利益56百万円、第2四半期は売上高10億33百万円で営業利益31百万円、第3四半期は売上高11億36百万円で営業利益28百万円、第4四半期は売上高12億48百万円で営業利益50百万円だった。

 22年2月期の連結業績予想は売上高が21年2月期比10.9%増の50億円、営業利益が21.2%増の2億円、経常利益が8.9%増の2億10百万円、親会社株主帰属当期純利益が5.9%増の1億40百万円としている。配当予想は21年2月期と同額の55円(期末一括)である。

 新型コロナウイルスの影響が5月末まで継続すると想定するが、DX関連や5G関連の本格化も背景として法人向け販売を強化して増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。

 なお5月27日開催の第56期定時株主総会に定款の一部変更を付議する。これによって決算期を従来の2月から3月に変更するため、第57期(21年度)は経過的な措置として21年3月~22年3月の13ヶ月決算になる見込みとしている。

■株価は反発の動き

 株価は3月の直近安値圏から反発の動きを強めている。増収増益予想を評価して出直りを期待したい。4月14日の終値は1710円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS116円97銭で算出)は約15倍、時価総額は約21億円である。

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