アイフリークモバイルは22年3月期営業黒字化予想、株価はモミ合い上放れ期待

(決算速報)
 アイフリークモバイル<3845>(JQ)は5月14日の取引時間終了後に21年3月期連結業績を発表した。売上高が計画を下回り、従来の営業黒字化予想から一転して営業赤字での着地となったが、前期比では赤字幅が縮小した。22年3月期は営業黒字化予想としている。収益改善を期待したい。株価は上値が重くモミ合い展開だが、22年3月期黒字化予想を評価して上放れを期待したい。

■21年3月期は営業赤字縮小、22年3月期は営業黒字化予想

 21年3月期の連結業績は、売上高が20年3月期比85.5%増の30億90百万円、営業利益が1億51百万円の赤字(20年3月期は2億35百万円の赤字)、経常利益が13百万円の黒字(同2億09百万円の赤字)、親会社株主帰属当期純利益が73百万円の赤字(同2億14百万円の赤字)だった。

 新型コロナウイルスの影響や孫会社だったファンレボの連結除外で売上高が従来予想を下回り、営業利益は従来の黒字化予想から一転して赤字で着地した。ただし前期比では赤字幅が縮小した。なお営業外収益に助成金収入1億26百万円を計上して経常利益は黒字化、特別損失にのれん減損損失79百万円などを計上して当期純利益は赤字だった。

 コンテンツ事業は1.5%減収だが業務効率化で45.9%増益だった。コンテンツクリエイターサービス事業はコスト削減のための組織再編を実施し、2.0倍増収で黒字転換した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億71百万円で営業利益1億22百万円の赤字、第2四半期は売上高10億24百万円で営業利益7百万円の黒字、第3四半期は売上高7億80百万円で営業利益22百万円の赤字、第4四半期は売上高が7億15百万円で営業利益14百万円の赤字だった。

 22年3月期連結業績予想は、売上高が21年3月期比5.4%減の29億24百万円、営業利益が1億16百万円の黒字(21年3月期は1億51百万円の赤字)、経常利益が1億64百万円の黒字(同13百万円の黒字)、親会社株主帰属当期純利益が1億14百万円の黒字(同73百万円の赤字)としている。

 コンテンツ事業では親子向け教育・知育コンテンツの改修と機能拡充、コンテンツクリエイターサービス事業は収益性と成長性の確保に向けた協業先の開拓や新規事業の推進を強化する方針だ。収益改善を期待したい。

■株価はモミ合い上放れ期待

 株価は上値が重くモミ合い展開だが、22年3月期黒字化予想を評価して上放れを期待したい。5月14日の終値は160円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS6円52銭で算出)は約25倍、時価総額は約28億円である。

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