マーケットエンタープライズの19年6月期は、新サービスが順調であったこともあり当初の想定を上回る

■ユーザビリティの向上を推進した結果、利益水準も向上

 ネット型リユース事業を展開するマーケットエンタープライズ<3135>(東マ)の19年6月期は、新サービスが順調であったこともあり、大幅増収増益となった。

 新サービスである農機具・医療機器といった商品の取扱規模拡大、オウンドメディア運営の収益化、通信領域の伸長により、当初の想定を上回る結果となった。

 既存サービスにおいては、前期に新規開設した2拠点(西東京、札幌)による買取商圏拡大や、買取に係るWebマーケティングの精度向上、リユース市場規模の成長を背景に商品の取扱量が増加した。その一方で査定業務のオートメーション化をはじめとした買取に至るプロセスの更なるIT化やサービスサイトにおけるユーザビリティの向上を推進した結果、効率化が図られたことによって、利益水準も向上した。

 その結果、19年6月期連結業績は、売上高84億72百万円(前年同期比33.8%増)、営業利益4億52百万円(同368.6%増)、経常利益4億55百万円(同379.4%増)、純利益2億03百万円(同538.0%増)となった。

 今期20年6月期については、事業買収により加わったサービスをはじめとした新規事業の収益化、また、既存事業の拡大に向けた積極投資・取組を続けながらも、収益性を維持した展開を目指すとしている。

 20年6月期連結業績予想は、売上高100億円(前期比18.0%増)、営業利益6億円(同32.7%増)、経常利益6億02百万円(同32.2%増)、純利益2億70百万円(同32.5%増)を見込む。

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