フライトホールディングスは22年3月期増収・黒字化予想

(決算速報)
 フライトホールディングス<3753>(東2)は5月20日の取引時間終了後に21年3月期連結業績(4月30日に下方修正)を発表した。計画を下回り、減収・赤字だった、大型基幹システム開発案件の遅延に加えて、第4四半期に予定していた大型案件の顧客都合による納期変更も影響した。22年3月期は増収・黒字化予想としている。有望案件が目白押しであり、中期的に収益拡大を期待したい。株価は年初来安値を更新する展開だったが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■21年3月期は減収・赤字、22年3月期は増収・黒字化予想

 21年3月期の連結業績(4月30日に売上高、利益とも下方修正)は、売上高が20年3月期比24.6%減の34億04百万円、営業利益が2億69百万円の赤字(20年3月期は5億42百万円の黒字)、経常利益が2億75百万円の赤字(同4億70百万円の黒字)、親会社株主帰属当期純利益が2億82百万円の赤字(同3億64百万円の黒字)だった。

 計画を下回り、減収・赤字だった、サービス事業における前期の大型案件の反動、C&S事業における大型基幹システム開発案件の遅延に加えて、第4四半期に納品を予定していた大型案件が、顧客都合によって22年3月期上期に納期変更となったことも影響した。

 22年3月期の連結業績予想は売上高が21年3月期比14.5%増の39億円、営業利益が2億80百万円の黒字(21年3月期は2億69百万円の赤字)、経常利益が2億50百万円の黒字(同2億75百万円の赤字)、親会社株主帰属当期純利益が2億10百万円の黒字(同2億82百万円の赤字)としている。

 サービス事業において納期変更となった大型案件の納品完了、マイナンバーカード対応案件や無人自動精算機向け決済端末の拡販などで増収・黒字化予想としている。有望案件が目白押しであり、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は年初来安値を更新する展開だったが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。5月20日の終値は577円、時価総額は約55億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る