ホンダとコマツは交換式バッテリー活用で共同開発を開始

■交換式バッテリー「モバイルパワーパック」を活用した電動マイクロショベルの開発

 ホンダ<7267>(東1)とコマツ<6301>(東1)は、ホンダの交換式バッテリー「ホンダ Mobile Power Pack(モバイルパワーパック:交換可能なバッテリー)」を活用したコマツのマイクロショベル(コマツのミニショベルPC01、PC05、PC09の総称)の電動化と、モバイルパワーパックを活用しさまざまな建設機械・機材に相互使用を可能にする土木・建設業界向けバッテリー共用システムの体制構築を目指す共同開発に関する基本合意契約を締結した。(写真=ホンダ Mobile Power Pack搭載のマイクロショベルPC01 試作車)

■土木・建設業界向けバッテリー共用システムの構築

 これまで、ホンダはモバイルパワーパックを活用した製品の拡大、コマツは2020年4月にバッテリー駆動式ミニショベルを国内市場に導入するなど、両社とも業界に先駆けて環境負荷の低い製品の実現に取り組んできた。今回の共同開発では、コマツの建設機械の中でも管工事や造園、農畜産など、人や樹木・花卉と密接した作業現場で利用されることの多いマイクロショベル「PC01」に、モバイルパワーパックと電動パワーユニット(eGX)を搭載することで電動化し、2021年度中の市場導入を目指す。マイクロショベルの電動化により、騒音・排熱を大幅に低減できるほか、“排出ガスゼロ”を実現することで環境への影響を抑え、かつ、屋内外問わずさまざまな作業環境で快適に作業することを可能にする。また交換式モバイルパワーパックの特長を活かし、充電を待たずに電動機器を使い続けることができる。

 電動マイクロショベルの市場導入後、ホンダとコマツは、土木・建設現場へモバイルパワーパックを供給し、バッテリー交換をはじめとするアフターサービスも含めた電動建機の利便性向上に向けて実証実験を進めていく。

 将来的には、他のマイクロショベルや1トンクラスまでのミニショベルの電動化も共同開発するほか、土木・建設現場で使われるさまざまな機材に対するモバイルパワーパックを活用した電動化や、海外市場への展開等を共同で検討していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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