【どう見るこの株】トヨタ自動車は円安次第の展開、足元では15日のダブルご祝儀相場でひと山形成も

<Q>トヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)は8000円を前に上値が重い。見通しはどうか。

<A>9日(火)はNYダウ安と為替が円高に振れていることで98円安の7760円と反落している。トヨタ株は日経平均に対し0.44倍ていどで動いているため日経平均が下げれば、当然、一緒に下げることになる。足元では円相場がポイントといえる。

<Q>円安はまだ進むという見方は多いが。

<A>アメリカの新規雇用者数字が好調だったことから金利上げの観測が強まるようなら日米の金利差縮小で円高が進む可能性がある。足元では1ドル・128円は早く、140円もあるといった見方も聞かれ、円安は当然といった雰囲気になっていたので裏目が出ることも否定できない。

<Q>トヨタには国策的位置づけの燃料電池車の販売も控えている。

<A>来週15日に発売の予定となっている。材料としては国策的な画期的なことだが、しかし、直ちに燃料電池車が大量に売れるわけではない。15日の発売でご祝儀相場で人気頭打ちの可能性はあるのではないか。加えて、14日(日)の選挙結果で自公が勝利すれば、15日はダブルご祝儀相場となる可能性もあるのではないか。2007年2月の8350円奪回を目指していることは間違いないが高値を更新して、さらに上値追いというのは当面、難しいのではないだろうか。15日はフシとなりそうだ。やはり、円安が進むかどうかがポイントといえる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■北海道大樹町で飛行、安全性と着地精度を実証  ホンダ<7267>(東証プライム)の研究開発部門で…
  2. ■自社で自動運転システムを持たない企業にも施工自動化を提供  日立建機<6305>(東証プライム)…
  3. ■年間約36万人が犠牲に、二輪事故対策が急務  豊田合成<7282>(東証プライム)は6月11日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る