【引け後のリリース】帝人の超軽量天井材が医療・介護ロボット新工場に採用

帝人<3401>(東1)は17日、新開発の超軽量天井材「かるてん」が、このたび、医療・介護用のロボット開発企業・テムザック技術研究所(本社:鳥取県米子市)が竣工したロボット開発用の新社屋の天井材として採用されたと発表した。自社以外の民間企業の社屋に採用されたのは初めてとのことで、これを契機として、さらに「かるてん」の展開を進め、2018年までに6億円の売上を目指す。

「かるてん」は、従来の天井材に比べて柔らかく、重さが約10分の1と軽量。東日本大震災以降に取り組んできた社会インフラに関するソリューション創出の一環として開発された天井仕上げ材で、基材に帝人が展開するポリエステル製タテ型不織布を使用。吸音性能や断熱性に優れ、建築基準法で定められた不燃材料の規定に適合している。また、万一、天井が落下しても、被害を最小限に抑えることができる。

一方、テムザック技術研究所は、「ロボットメーカーのテムザック(福岡県宗像市)と鳥取大医学部との共同研究が発端となり2014年に設立され、鳥取県の支援も得て、歩行支援ロボットや車いす型ロボットなどの開発拠点づくりを急いでいた」(日本経済新聞6月16日付)。

帝人の株価は2014年10月から再び上昇基調を強め、それまでの250円前後から15年6月2日には498円まで上げて直近も470円前後となっている。PERは18倍前後でほぼ市場平均なみとなっている。

 

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