【銘柄診断】グッドスピードは上値試す、収益拡大基調

銘柄診断

 グッドスピード<7676>(東マ)は愛知県を中心に中古車販売事業を展開している。21年9月期(第2四半期から連結決算に移行)はM&Aも寄与して、前期の非連結業績との比較で大幅増収増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■愛知県中心に中古車販売事業

 愛知県を中心とする東海4県で中古車販売事業を展開し、SUV販売台数日本一を目指している。20年9月期の四輪小売販売台数は19年9月期比8.1%増の1万973台だった。

 20年4月に沖縄のエンジョイレンタカーからレンタカー事業を譲り受け、20年9月にカーステーションから大府店の車検・整備・鈑金・塗装等事業を譲り受けた。21年3月には輸入バイクのハーレーダビッドソンおよびベスパの正規ディーラーを運営するチャンピオン(愛知県名古屋市)を子会社化した。

 成長戦略としてMEGA専門店を中心とする新規出店の積極推進、整備工場・鈑金工場の拠店拡大、顧客との接点強化(買い取り事業。バイク事業。レンタカー事業の強化)、新サービス導入、既納顧客への営業強化、販売促進の強化、オプション商品の付帯率・単価UP、人材の確保・教育・育成などを推進している。

 20年9月末時点の店舗数は合計30店舗だった。さらに21年4月には神戸大蔵谷店をオープンして関西エリアに進出した。21年9月には静岡県静岡市に新規出店して静岡県中部エリアに進出予定である。

■21年9月期はM&A効果も寄与

 21年9月期連結業績予想(チャンピオンを子会社化して第2四半期から連結決算に移行、5月13日に売上高を20億円上方修正、営業利益を据え置き、経常利益を40百万円下方修正、当期純利益を70百万円上方修正)は、売上高が440億円、営業利益が6億円、経常利益が4億円、親会社株主帰属当期純利益が3億30百万円としている。

 前期の非連結業績との比較で30.5%増収、4.8倍営業増益となる。M&A効果も寄与して大幅増収増益予想である。なお営業外費用でチャンピョン買収資金並びに運転資金の借り入れに係る費用が発生し、特別利益では負ののれん発生益を計上する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月5日の終値は2229円、時価総額は約70億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る