加賀電子は第1四半期の最高益など好感され一段高

■自社株買いも発表し前向きな資本・株主政策

 加賀電子<8154>(東1)は8月6日、一段高で始まり、取引開始後は3225円(242円高)まで上げて2017年以来の高値に進んでいる。5日発表した第1四半期決算が当四半期として過去最高の営業利益となり、東証『ToSTNeT-3』経由の自己株式取得(自社株買い)も発表。2010年以降の最高値3780円(17年10月)に向けて再び上値を追っている。

 第1四半期の連結売上高は前年同期比25.9%増加して1059.49億円となり、営業利益は同2.7倍の44.52億円となった。純利益は前期に計上した「負ののれん益」の反動で同66.6%減益だったが、営業利益などはこの四半期として最高を更新した。

 中核事業である電子部品事業の営業利益が同25.14億円(212.0%)増益となり、また営業利益率も1.7%から4.1%へと拡大。しっかり復調したことが確認できた。なかでも、買収した加賀FEI(旧富士通エレクトロニクス)とエクセルが当期は黒字転換し、大きく貢献し始めた。

 東証『ToSTNeT-3』経由の自社株買いでは、筆頭株主SANKYOが保有する株式の一部を買い戻す狙いがあるとした。前向きな資本政策、株主政策も注目されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る