【株式評論家の視点】西松屋チェーンの第1Qが23%増益、株価に上値余地

西松屋チェーン

西松屋チェーン<7545>(東1部・売買単位100)が19日に今期第一四半期決算(第1Q)を発表したが、好天に恵まれたうえに、積極的な店舗展開が奏功して前年同期比5.0%増収、同23.9%営業増益となった。

4月下旬から5月の連休にかけて気温が上がりアウトドア、実用衣料の肌着、パジャマなど夏物衣料が一気にピークを迎えた。加えて新規出店11店と販売網の強化策の相乗効果も表面化。このため主力部門の衣料部門が好調に推移。今期第一四半期業績の進捗率は売上高25.8%、営業利益34.1%、経常利益33.9%、純利益34.8%となった。これは前年同期の実績で売上高は26.3%と高かったものの、営業利益は31.2%、経常利益30.9%、純利益30.6%といずれも低く、第一四半期の実績を見る限り今期通期業績に期待感が否応なく出てくる。

株価は2014年12月1128円の高値付けた後、1月に904円へ急落。しかし、その後切り替えして高値を奪還した。13週移動平均線を下値サポートにして強調相場の可能性がある。今回は好天に恵まれて好決算につながった面があるが、これからも好天が続くとの保証はないだけに、不確定要素は残る。(株式評論家・志木克己)

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