【株式評論家の視点】デジタルアイデンティティは遠隔診療用チャットアプリなどに期待、買い直される展開へ

株式評論家の視点

 デジタルアイデンティティ<6533>(東マ)は、9月14日に東京証券取引所マザーズに上場した。デジタルマーケティング事業、ライフテクノロジー事業を運営している。デジタルマーケティング事業では、運用型広告、SEOコンサルティング、クリエイティブサービスをはじめとする、デジタルマーケティング施策に関するトータルソリューションを提供している。ライフテクノロジー事業では、ネイティブアプリの企画・開発・運営を行っている。

 今2017年2月期は、デジタルマーケティング事業において主力サービスである運用型広告の拡販に引き続き注力するとともに、ライフテクノロジー事業において、主力アプリであるチャットで話せる占いアプリ「ウラーラ」における新規ユーザー獲得のためのプロモーション施策を継続的に推進している。また、収益拡大に向けた新たな取組みとして、オンラインチャット占いアプリの開発で培った技術を基盤とし、世の中のライフスタイルの変化に応じたサービスツールを開発・提供しており、足元では、動画通話機能を実装した遠隔診療用チャットアプリシステムの受託開発を開始している。

 今17年2月期第2四半期業績実績は、売上高が21億9700万円、営業利益が9100万円、経常利益が9000万円、純利益が5400万円に着地。

 通期業績予想は、売上高が44億6700万円(前期比23.9%増)、営業利益が2億5200万円(同3.1倍)、経常利益が2億500万円(同3.2倍)、純利益が1億6700万円(同4.2倍)を見込んでいる。

 株価は、9月14日に公開価格1540円を88.3%上回る2900円で初値をつけた後、同15日安値2407円と下げて同21日高値3535円と上昇。その後は、モミ合っている。新規上場で調達した資金は、人材採用やアプリの広告費に充てる予定で、今後も「ウラーラ」は高い伸びが見込まれるほか、遠隔診療用チャットアプリシステムなどライフスタイルの変化に応じたサービスツールの開発を進めており成長が続くと期待する。2600円どころが目先の下値として意識されており、再度買い直される展開を予想する。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る