業界初!イトーキはサステナブルな植物『ケナフ』から生まれた家具を納入

 イトーキ<7972>(東1)は23日、オフィス家具業界で初めてケナフを原料とした家具をトヨタ紡織<3116>(東1)と共同開発し、マテリアルに納入したと発表。

 イトーキは、「人も活き活き、地球も生き生き」をビジョンステートメントに掲げ、ビジネスを通じてSDGsへの貢献と利益獲得の両立を目指している。トヨタ紡織とイトーキの共同開発で生まれたケナフを原料とした家具をマテリアルに納入した。

 ケナフとは、東南アジアなどの熱帯地域で広く栽培されている短期間で収穫可能な一年草。成長が早く、収穫できる繊維も多いのが特徴。また成長時の二酸化炭素吸収能力が高く(針葉樹に比べると約7倍)、地球温暖化の防止に貢献している植物。

 トヨタ紡織は、「内装部品のオール植物化」を目指し、インドネシアでケナフの栽培を手掛けるなど、製造業でありながら原料栽培も手掛けている。ケナフ繊維とポリプロピレン繊維より作られたマットを加熱・成形したケナフボードを自動車内装部品に多く活用され、従来の石油由来樹脂の使用量を削減しながら、天然繊維の中でも繊維引張り強度の強いケナフを採用することで軽量、高剛性を実現している。

 イトーキは、2019年にSDGs宣言を公表し、重要課題のひとつに環境経営を掲げ、事業を通じた社会課題の解決に取り組んでいる。ケナフボードの表面はケナフの繊維感が感じられる新たな意匠性があり、この自然なデザインと環境配慮を両立する家具を製造するため、トヨタ紡織と共同でケナフボードを活用した家具開発に取り組んだ。

 『ブランドに関わるすべての人を幸せにする』をミッションに掲げ、PRパートナーとしてクライアントのブランド構築を多数手掛けられているマテリアルは、2021年7月、グループ企業増加による従業員規模の拡大に加えて、コロナ禍で変化する働き方を見据え、よりチームワークあふれるオフィスを目指し、「東京本社」を増床した。新たな執務スペースは、オンラインミーティングを行えるブースを多く設置したと同時に、チームに偶発的コミュニケーションが生まれる仕掛けを多く施し、コワーキングスペースについては、「出会い」→「広げる」→「生み出す」を実現するスペースを各所に作り込んでいる。アフターコロナを見据えた新たなオフィスづくりをイトーキがサポートした。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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