【株式市場】18年ぶり高値の翌日で一服だが新規上場3銘柄は売買活発

株式市場 銘柄

◆日経平均の終値は2万771円40銭(96円63銭安)、TOPIXは1670.91ポイント(8.98ポイント安)、出来高概算(東証1部)は20億803万株

チャート11 25日後場の東京株式市場は、昨日にかけて好感されたギリシャの債務問題が月末まで動きなしとされて模様眺め気分が強まり、日経平均は約70円安の2万800円前後で一進一退となった。昨日、2000年のITバブル期の高値を更新して1996年以来約18年ぶりの水準を回復した達成感もあったようで、5日ぶりの反落。トヨタ自動車<7203>(東1)が13時頃から一段軟調になり注目されたが大きな影響はなかった。東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均も小幅反落となった。

 後場は、九州地盤の量販チェーンMrMax<8203>(東1)がインバウンド消費関連株物色に乗って一段高のストップ高となり、林兼産業<2286>(東1)はTPP(環太平洋経済連携協定)交渉の再開機運が高まったことなどが好感されて急伸。トランスジェニック<2342>(東マ)ペプチドリーム<4587>(東マ)などのバイオ関連株やデータ・アプリケーション<3848>(JQS)などのIT社会インフラ強化関連株も高い。

◆本日は新規上場銘柄が3銘柄登場◆

 東証1部に直接上場となったメニコン<7780>(東1)はコンタクトレンズの先駆企業で、公開価格1700円に対し11時15分に74%高の2950円で初値がつき、高値は前場の2999円、安値は後場の2524円となり、終値は2566円。

 冨士ダイス<6167>(東2)は超硬耐摩耗工具の大手で、公開価格530円に対し10時36分に51%高の800円で初値がつき、高値は初値の直後の839円、安値は後場の710円で、終値は711円。

 ファンデリー<3137>(東マ)は健康食品の宅配などを展開し、前場は買い気配のまま初値がつかず、13時13分に公開価格765円の2.1倍の1546円で初値が付き、高値は1676円、安値は1223円、終値は1254円。

 東証1部の出来高概算は20億803万株(前引けは10億517万株)、売買代金は2兆3491億円(同1兆1558億円)。1部上場1887銘柄のうち、値上がり銘柄数は427(同565)銘柄、値下がり銘柄数は1351(同1168)銘柄。

 また、東証33業種別指数のうち値上がりした業種は9業種(前引けは10業種)となり、値上がり率上位の業種は、海運、その他製品、石油・石炭、保険、情報・通信、などとなった。

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