【どう見るこの株】ファーストロジックは上値試す、22年7月期増収・2桁増益予想

どう見るこの株

 ファーストロジック<6037>(東1)は国内最大の投資用不動産ポータルサイト「楽待」を運営している。22年7月期は物件掲載サービスや広告サービスを中心に伸長して増収・2桁増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。なお新市場区分については、10月15日開催の取締役会でスタンダード市場選択申請を決議している。株価は戻り高値圏でモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。モミ合いから上放れて上値を試す展開を期待したい。

■投資用不動産ポータルサイト「楽待」運営

 公正な不動産投資市場の構築をビジョンとして、国内最大の投資用不動産ポータルサイト「楽待」を運営し、物件掲載サービス、提案サービス、広告掲載サービス、一括見積サービス、査定サービスなどを提供している。不動産会社からの物件掲載料や広告掲載料などが収入源となる。

 21年7月期の登録会員数は20年7月期末比25.3%増の263千人、PV数(閲覧されたウェブページの年間総数)は26.4%増の1億37百万PV、物件掲載サービス利用加盟店数は0.6%減の4294店、物件掲載数(複数事業者における同一物件の重複掲載を含む)は5.4%減の50千件となった。またYouTube楽待チャンネル登録者数は21年9月に30万人を突破した。

■22年7月期増収・2桁増益予想

 22年7月期の業績(非連結)予想は、売上高が21年7月期比5.9%増の18億18百万円、営業利益が13.6%増の9億19百万円、経常利益が13.6%増の9億19百万円、当期純利益が20.7%増の6億01百万円、配当予想は1円増配の11円(期末一括)としている。

 物件掲載サービスや広告サービスを中心に増収を見込み、過去最大の採用や既存社員の待遇改善に伴う人件費の増加などを吸収して2桁増益予想としている。なお21年11月に本社を移転し、YouTube撮影専用スタジオを新設する。移転に伴って家賃が大幅に減少する予定としている。

 成長戦略として、楽待物件掲載サービス利用加盟店数の増加(期末時点で4700店目標)や、会員向け有料新サービスの立ち上げを推進する方針だ。収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏でモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。モミ合いから上放れて上値を試す展開を期待したい。10月22日の終値は801円、時価総額は約95億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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