【どう見るこの株】ラストワンマイル、過去最高純利益を2期ぶり更新見通し、増配で投資妙味高まる

どう見るこの株

■ストック収益拡大とM&A寄与で収益基盤強化、株価も反転基調

 ラストワンマイル<9252>(東証グロース)は、前日1日に20円高の3655円と4営業日続伸して引け、今年11月11日につけた株式併合後の安値3195円からの底上げ幅を拡大させた。同社株は、今年10月15日に8月期決算を発表し、前2025年8月期純利益が、期初予想を下ぶれ減益で着地したことが響き、株式併合後安値まで調整したが、今2026年8月期純利益が、V字回復して2期ぶりに過去最高更新と予想され配当も増配を予定していることを手掛かりに下げ過ぎ修正買いが増勢となった。テクニカル的にも、足元の底上げで5日移動平均線が、25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、側面支援材料視されている。

■既存事業の顧客数拡大やM&Aでストック収益が続伸

 同社の前2025年8月期業績は、売り上げ、営業利益、税引前利益が期初予想を上ぶれて着地したが、純利益は、期初予想の7億2300万円を下ぶれ6億7400万円(前々期比18.3%減)と減益転換率を悪化させた。役職員が報酬の一部を譲渡制限付株式報酬に振り替えたことから株式報酬費用に係る法人税等が発生した税務処理上の要因によるものである。続く今2026年8月期業績は、売り上げ188億円(前期比21.2%増)、営業利益18億700万円(同57.2%増)、税引前利益18億700万円(同60.5%増)、純利益11億2600万円(同67.1%増)と見込み、純利益はV字回復して2024年8月期の過去最高(8億2500万円)を2期ぶりに更新する。契約代行サービスのアライアンス事業でストック売り上げに注力し、既存事業の顧客数拡大により電気、インターネット回線、ウォーターサーバーなどのストック収益を続伸させ、今年9月にインターネット回線サービス事業を展開するテルベル(新潟市西区)を株式交換により子会社化したことなども寄与する。

 配当は、前2025年8月期配当は、中間配当10円に1.2株を1株に併合する株式併合後の期末配当12円を上乗せして、実質的に2024年8月期の配当20円と横並びとしたが、今期は中間配当18円に期末配当12円を上乗せして年間30円に増配を予定している。なお昨年11月に開示した一部経費の計上漏れに伴う財務報告に係る内部体制の開示すべき重要な不備については、2025年8月から是正措置を進め重要な不備は解消された。

■併合後調整幅の3分の1戻しをクリアしPER8倍の修正で全値戻しも視野

 株価は、トランプ関税ショック時に2606円安値に下ぶれ、前期第2四半期業績の大幅増益に子会社の直営ホテル事業開始が続いて3620円高値まで上値を伸ばし、3355円で株式併合の効力を落とした。併合は理論価格を上回る併合後高値4430円まで買い進まれる場面もあったが、前期純利益の下ぶれ着地が響いて併合後安値3195円まで調整した。同安値からは売られ過ぎとして底上げし5日線が25日線を上抜くミニGCを示現して上昇トレンド転換を示唆するとともに、併合後高値から同安値への調整幅の3分の1戻しをクリアした。PERは8.2倍となお割り負けており、半値戻しの3800円台回復から全値戻しも視野に捉えよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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