日華化学は特許洗浄剤の発明協会・会長賞など好感され出直り強める

銘柄フラッシュ

■第3四半期は化学品、化粧品とも好調で営業利益2.6倍

 日華化学<4463>(東1・名1)は11月10日、次第に強含む相場となり、午前10時50分にかけて897円(16円高、東証の値段)まで上げて出直りを強めている。9日、同社の「常温洗浄型硬質表面用洗浄剤」(特許第6576653号)が発明協会・会長賞を受賞と発表し、改めて注目されている。

 発表によると、受賞した製品は、金属部品の加工で必要となる洗浄剤。従来は、洗浄機能の高い高温で使用する洗浄剤が主流だったが、環境意識の高まりから、電力量、CO2排出量削減等に効果のある低温で洗浄できる洗浄剤が求められ、新たな洗浄剤の開発に着手。高い洗浄性能、汚れの再付着防止、水切り等に優れた特長を持つ洗浄剤を開発し、改良を重ねながらユーザーの使用電力量を35%削減する等の画期的な製品設計で高い評価を得ているという。

 第3四半期決算(2021年1~9月・累計)は化学品事業、化粧品事業ともに好調で、連結営業利益が前年同期の2.6倍の21.77億円となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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