朝日ラバーは福島県の生産4拠点をCO2フリー電力に転換

■国内生産4拠点をCO2フリー電力に転換

 朝日ラバー<5162>(JQ)は12月15日、福島県にある生産4拠点の購入電力をCO2フリー電力(水力、地熱、太陽光、風力など発電時にCO2を排出しない電力)に転換したと発表。

 同社の国内の生産拠点は、福島県西白河郡に福島工場と第二福島工場、福島県白河市に白河工場と白河第二工場の4拠点となる。年間電力使用量約6700MWh(2020年度実績値)について、東北電力との契約により、2021年12月1日から、東北6県と新潟県内の水力発電所、地熱発電所で発電されたCO2フリー電力を使用する。これにより、年間約3000tの温室効果ガス(CO2)排出削減を見込んでいる。

 今回のCO2フリー電力への転換により、当該拠点での事業活動における直接CO2排出量のうち、スコープ1(自社での燃料使用による温室効果ガスの直接排出量)+スコープ2(自社が購入した電力や熱の使用による温室効果ガスの間接排出量)において約85%の削減が可能になる。

 同社グループでは、CO2排出削減目標として、2030年に30%削減(2013年度比)する活動を続けているが、今回の購入電力の契約により、目標を達成することになる。さらに目標の設定を検討し、引き続きCO2排出削減の取り組みを進めていく。

 同社は、「AR-2030VISION」で掲げたビジョン「社会に貢献する企業として成長し続ける」の達成に向けて、世界共通の目標であるSDGsのゴールを基に朝日ラバーが重点的に取り組むべき課題を整理し、目標を設定した。

 ゴール13の「気候変動に具体的な対策を」について、自家消費用太陽光発電設備の設置や、顧客の協力を得ながら取り組んだ製造方法の省力化、将来の省エネ工法、断熱対策の検討を進めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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