SideとRazer、AI活用の次世代プレイテストを発表、世界初のハイブリッド型ゲームデバッグソリューション誕生

■5000万人規模のプレイヤーを活用し大規模検証を可能に

 ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>(東証プライム)の連結子会社であるSideは8月22日、米国とシンガポールに拠点を持つRazerと共同で、世界初のAI活用型ゲームデバッグソリューション「Sideが技術支援するRazer Cortexプレイテストプログラム」を発表した。同プログラムは従来のプレイテストとデバッグを統合し、実際のプレイヤーによる大規模テストを可能にするもので、参加者は秘密保持契約に基づき安全にゲームを試遊し、プレイデータやアンケートを通じて開発会社にフィードバックを提供する仕組みを備える。これにより、従来手法と比較して最大80%のコスト削減が見込まれるとしている。

 新プログラムは、世界5000万人以上の利用者を持つRazerのPCゲームランチャー「Razer Cortex」内で提供され、ゲーマーはテスト参加によりRazer Silverの報酬を獲得できる。収集されたプレイ時間やパフォーマンス、感情データはSide独自のAIにより分析され、重複データを除外した上で専門チームが検証を行い、実用的なレポートを開発会社に提供する。従来型の少人数テストに比べ、より多様なプレイヤー層から効率的にフィードバックを得られる点が特徴であり、業界標準である「少量・高関与」から「大量・低関与」への転換を促す仕組みと位置づけられている。

 SideとRazerは本プログラムにより、プレイヤーと開発会社の関係を強化し、品質保証の向上やリリース前の問題発見を支援すると説明する。プレイヤーは応援するタイトルに直接意見を届ける機会を得られ、開発会社はより的確な判断材料を入手できるため、双方に利益をもたらすとされる。さらに、収集データは将来的にローカライズテストなどにも応用可能とされ、商業的成功に向けた重要な工程を効率化する取り組みとして業界内で注目を集める見通しである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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