【引け後のリリース】日本曹達が新規農薬の2年後発売などを展望

引け後のリリース

■園芸、水稲、芝を含む広範な分野で使用でき年商100億円以上をイメージ

 日本曹達<4041>(東1)は6日の大引け後、自主開発の新規農薬(新規殺菌剤・開発コード名「NF-171」)について、平成29年(2017年)第1四半期での登録取得と同年の上市を予定していると発表した。園芸、水稲、芝を含む広範な分野で使用でき、これら新規3剤で、ゆくゆくは海外市場を含めて年間で合計100億円以上の販売を目指すとした。 

 発表によると、この新規殺菌剤「NF-171」はべと病、疫病、ピシウム病を引き起こす卵菌類に卓効を示す新規系統の殺菌剤で、既存剤の耐性菌に対しても有効。園芸、水稲、芝を含む広範な分野で使用でき、「3分野すべて出そろうのは数年先になる見通し」(同社)だが、大づかみなイメージとしては海外市場を含めた年間売上高100億円以上の大型新薬になる期待がある。

 園芸分野では 商品名「ピシロックフロアブル」「ピシロック顆粒水和剤」として日本曹達が野菜用途中心に販売する。水稲分野ではJA全農とイネ苗立枯病防除用途で共同開発をすすめており、商品名「ナエファインフロアブル」「ナエファイン粉剤」としてクミアイ化学工業<4996>(東1)が販売を担当する。また、芝分野の商品名は「クインテクト顆粒水和剤」で、日本曹達グループの株式会社ニッソーグリーンを通じてゴルフ場向けに販売される。 

 同社では、これに引き続いて、今までに無い作用性を有する新規殺ダニ剤「NA-89」や、広範囲の病害に有効で、大型剤として期待される新規殺菌剤「NF-180」についても本格開発に着手している。 

 6日の株価終値は767円(39円安)となり、全体相場がギリシャ問題などの影響で日経平均が一時527円56銭安(2万12円23銭)まで下げた中で底堅さが目立った。

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