三菱重工は9日ぶり反発、年度初めの換金売り一巡の見方、精密誘導弾のニュースなど好感

■重工3銘柄が後場強い、機関投資家の売り途切れた様子で注目再燃

 三菱重工業<7011>(東証プライム)は4月2日の後場一段強含む相場となり、2559.5円(55.5円高)まで上げて9日ぶりの反発相場となっている。直接的な買い材料としては、「新精密誘導弾、三菱重工と契約『反撃能力』整備」(時事ドットコム4月1日夜)と伝えられたことがあり、川崎重工業<7012>(東証プライム)、IHI<7013>(東証プライム)も後場一段と強含んでいる。

 もっとも、三菱重工は前場、一時50.5円安(2453.5円)まで続落する場面があり、この買い材料を上回る売りが出た形になった。機関投資家などは、新年度の資金運用を始めるにあたって年度初めに現金ポジションを高めておく目的で売りを先行させる傾向があるとされ、同社株はこの1年で2倍以上の値上がりだったため換金売りの好対象になったとの見方が出ている。こうした売りが2日の前場で途切れたとすれば、再び防衛関連株相場が再燃しやすいことになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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