【話題株】大塚家具はロゴマーク22年ぶりに一新し株価も動意

大塚家具

■月次動向が劇的に急増、大手投信の注目買い判明

大塚家具<8186>(JQS)は7日、5日続伸となり、全体相場がギリシャ問題などの影響を受けて波乱商状に陥った中で別世界のような相場となっている。

7月1日に発表した月次動向が好調で、2日には新たなブランドビジョンなども発表。6日には、大量保有報告書によって大和証券投資信託委託が発行済み株式の5.26%を取得したと伝えられ、機関投資家が注目を強めていることが判明した。4カ月近く続いた無風相場が動意を強めてきたため、値動きの面でも注目余地が強まってきたようだ。

6月の月次売上高は前年同月比49.6%増加し、5月の同70.0%増以降、劇的な急増となっている。原則的な会員制から自由来店型に転換した効果が大きく現れたとみられており、6月締めの第2四半期決算に期待がもてるのではと注目する市場関係者も出ている。

ootsuka1.jpg

7月2日には新たなブランドビジョンなどを打ち出し、おなじみの「IDC大塚家具」のデザインを一新。同社によると「ロゴマークの変更は22年ぶり」になり、「インテリアを起点とした幸せを、高度な専門性を発揮しながら提案し、そして、お客さまと一緒に考えながら、新しい暮らしを創る」とした。ショールームの大規模リニューアルは4月以降、東京・新宿、銀座、福岡、大阪南港、と実施し、7月以降も全店を対象に順次リニューアルする予定だ。テレビCMも新篇を開始し、リニューアルした新宿ショールームを舞台に、店舗へ来た注目の若手女優・平祐奈さんの姿などを7月3日から放送開始した。

また、「のりかえ特割」の名称で、不要になった家具を1万円から最大10万円で下取りするキャンペーン(7月4日から8月いっぱいまで、対象外製品あり)も開始。同社の特色だった会員制も、「入会はお客さまのご希望次第」という新たなスタイルで始まっている。

こうした施策は7月からのため、効果が本格化するのは下期からになるが、調査筋の中には、すでに月次動向が上向いているため諸施策の効果が現れやすい素地ができているとの見方が出ている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る