【どう見るこの株】CRGホールディングスは底値圏、22年9月期増収・2桁営業増益予想

どう見るこの株

 CRGホールディングス<7041>(東マ)は、人材派遣・紹介・BPOなどを主力とする総合人材サービス関連企業である。22年9月期は期末に向けて人材需要が回復に向かうことを想定し、増収・2桁営業増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化も影響して20年4月の上場来安値に接近しているが、ほぼ底値圏だろう。売り一巡して出直りを期待したい。

■総合人材サービス関連企業

 人材派遣・紹介・BPOなどを展開する総合人材サービス関連企業である。コールセンター・オフィス・セールス派遣やBPOなどのヒューマンリソース(HR)サービスを主力として、製造請負などのアウトソーシングサービス、RPAやシステムソリューションなどDX支援のテクノロジーサービス、さらにM&A・投資事業も展開している。

 投資事業を展開する子会社CRGインベストメントは、12月21日に生命保険DXを提供するWDCとの資本業務提携、12月24日に一般家庭向け新電力提供サービスを展開するグランデータとの資本業務提携、12月27日にファッション業界のDXを推進するBranditとの資本業務提携を発表している。

■22年9月期は増収・2桁営業増益予想

 22年9月期連結業績予想は売上高が21年9月期比8.3%増の211億円、営業利益が19.5%増の4億50百万円、経常利益が4.1%減の4億55百万円、親会社株主帰属当期純利益が5.8%減の2億90百万円としている。

 期末に向けて人材需要が回復に向かうことを想定し、増収・2桁営業増益予想としている。経常利益と親会社株主帰属当期純利益は、前期の営業外収益に計上した助成金収入が剥落して小幅減益予想としている。

 グループ全体で様々なサービスを提供できる強みを活かして顧客の幅広い需要を発掘し、新たなニーズに対応するためグループ各社のクロスセルやノウハウ蓄積を強化する方針だ。収益拡大を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は地合い悪化も影響して20年4月の上場来安値に接近しているが、ほぼ底値圏だろう。売り一巡して出直りを期待したい。12月29日の終値は436円、時価総額は約24億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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