【どう見るこの株】POPERは業績上方修正・連続最高純益更新を手掛かりに再騰期待の買い物が増勢
- 2025/8/5 08:32
- どう見るこの株

■株価は調整局面を脱却-値幅・日柄一巡で高値更新へ期待
POPER<5134>(東証グロース)は、今年6月12日に今2025年10月期第2四半期(2025年11月~2025年4月期、2Q)累計決算の開示とともに今10月期通期業績の上方修正を発表し、株価は、上場来高値1529円まで33%高し、高値調整を続けてきたが、日柄的にも値幅的にも調整一巡として再騰期待の買い物が増勢となっている。上方修正された今期純利益1億1800万円に対して、今期2Q累計純利益が1億1700万円で着地しており、再度の業績上ぶれの可能性も示唆していることもフォローの材料視されている。
■通期純益は連続過去最高も3Q純利益はこれを1800万円上回って着地
同社の今2025年10月期業績は、期初予想より売り上げを3000万円、営業利益と経常利益を5000万円、純利益を3500万円それぞれ引き上げ売り上げ13億5000万円(前期比26.0%増)、営業利益1億5000万円(同2.05倍)、経常利益1億4700万円(同2.1倍)、純利益1億1800万円(同42.1%増)と連続増収増益率を伸ばし、純利益は、前期の過去最高を連続更新することが見込まれている。主力サービスの学習塾向けのSaaS型業務管理プラットフォーム「Comiru」の有料契約企業数や課金生徒IDが順調に推移し、今年4月末現在で導入教室数が5000室以上、生徒数が45万人を上回り、さらに繰延税金資産4376万円を計上することなどが寄与する。
ただ同時に発表した今期2Q業績は、売り上げ6億9100万円(前年同期比46.7%増)、営業利益1億1800万円(同5.05倍)、経常利益1億1700万円(同5.32倍)、純利益1億3600万円(同10.65倍)とV字回復し、純利益は、上方修正された通期純利益を1800万円上回って着地した。それだけに通期純利益は控え目な業績修正として再上ぶれ期待を高めている。新たにサービスを開始した塾・スクール専用口座振替サービス「Comiru Pay」が、リリース3カ月で導入教室が140校を突破し、教室運営の効率化とコスト削減をサポートしていることなども期待材料として意識されている。
■上場来高値からの値幅・日柄調整が一巡し最高値奪回にチャレンジ
株価は、今期業績の大幅続伸予想で700円台を回復し、今期第1四半期の好決算を受け949円まで上値を伸ばしたが、トランプ関税による世界的なトリプル安の波及で749円まで調整した。同安値からは売られ過ぎ修正に今期業績の上方修正が続いて上場来高値1529円まで買い進まれた。同高値後は、再度の下値調整を続け、2022年11月の新規株式公開(IPO)時の初値(1110円)水準固めを1カ月半続けた。日柄的にも値幅的にも調整一巡感を強めており、再度の上場来高値奪回にチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)