【株式評論家の視点】スマートバリューは上場1カ月、15年6月期26%増益へ、リバウンド狙える

株式評論家の視点

スマートバリュー<9417>(JQS)は、本年6月16日に東京証券取引所JASDAQに上場。クラウドソリューションセグメントでは、「社会課題をクラウドサービスで解決する企業」を標榜する中で、地域情報クラウド、クラウドプラットフォーム、モビリティ・サービスを提供している。モバイルセグメントでは、株式会社NTTドコモの代理店として地域に密着したドコモショップの運営を行っており、堺市に5店舗・岸和田市に1店舗のドコモショップを展開している。

2015年6月期第3四半期業績実績は、売上高が48億8900万円、営業利益が2億円、経常利益が2億4000万円、純利益が1億6000万円に着地。

2015年6月期業績予想は、売上高が64億2100万円(前の期比0.8%増)、営業利益が1億7500万円(同26.6%増)、経常利益が2億0300万円(同35.9%増)、純利益が1億3200万円(同53.9%増)を見込んでいる。年間配当は25円を予定している。

現在、売上全体の約7割はドコモショップの運営で占めているが、自治体など公の存在と地域社会・住民とのコミュニケーションを創発する社会システムとしてのクラウドサービスを提供しており、国民生活を支える社会的基盤として導入されるマイナンバー(社会保障・税番号制度)や、行政機関の積極的なウェブ活用による開かれた電子行政の推進「オープンガバメント」なども見据えながら、広報広聴・防災・防犯・子育て支援・環境・就業支援・環境など、生活に必要な住民情報分野におけるサービスの提供を推進していることが収益に貢献する見通し。

株価は、上場2日目の6月17日に公開価格の1580円の4.45倍に相当する7030円で初値をつけた後、同日22日に高値9430円と上昇。7月9日安値5710円と調整し、モミ合っている。2015年7月からの3か年で設定する中期経営計画において、スローガンを「強靭」と定めており、8月14日に予定される2015年6月期本決算の発表において、好業績見通しが確認されれば、リバウンド相場が十分見込まれる。ここから押す場面があれば、待ち伏せ買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家&アナリスト・信濃川)

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