イトーキは22年12月期2桁増益予想

(決算速報)
 イトーキ<7972>(東1、新市場区分プライム)は2月14日の取引時間終了後に21年12月期連結業績を発表した。ポストコロナを見据えたワークプレイス構築への需要増、構造改革プロジェクトによる利益率改善や販管費圧縮などで従来予想を上回る大幅増益だった。22年12月期も中期経営計画に基づいた構造改革プロジェクトを推進して2桁増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、1月の安値圏から切り返しの動きを強めている。出直りを期待したい。

■21年12月期大幅増益、22年12月期2桁増益予想

 21年12月期の連結業績(2月10日に売上高、利益とも上方修正)は、売上高が20年12月期比0.3%減の1158億39百万円、営業利益が41.0%増の25億36百万円、経常利益が29.5%増の24億37百万円、親会社株主帰属当期純利益が11億66百万円の黒字(20年12月期は2億35百万円の赤字)だった。配当予想(2月10日に期末2円上方修正)は20年12月期比2円増配の15円(期末一括)とした。

 オフィスビル供給量減少などで大幅減収を見込んでいたが、ポストコロナを見据えたワークプレイス構築への需要増、在宅勤務用家具などコンシューマー向け製品の販売拡大などで売上高が従来予想を上回り、構造改革プロジェクトによる利益率改善や販管費圧縮なども寄与して従来予想を上回る大幅増益だった。なお特別利益では固定資産売却益11億82百万円などを計上、特別損失では減損損失20億38百万円などを計上した。

 ワークプレイス事業は、売上高が2,9%減の805億94百万円、セグメント利益(営業利益)が52.9%増の19億47百万円だった。首都圏におけるオフィスビル供給量減少などで減収だったが、ポストコロナを見据えたワークプレイス構築への投資が増加傾向となり、新しい働き方やワークプレイスの提案、在宅勤務用家具などコンシューマー向け製品の販売促進に注力し、利益率改善や販管費圧縮も寄与して大幅増益だった。

 設備機器・パブリック事業は、売上高が6.0%増の334億88百万円、利益が20.4%減の9億74百万円だった。国内における物流設備や原子力特殊扉が好調に推移し、研究施設機器やプラント機器の子会社ダルトンも大型案件を受注するなど堅調だったが、前期好調だった博物館・美術館、公共交通機関などで使用するデジタルサイネージ関連の設備投資が一巡して減益だった。

 IT・シェアリング事業は、売上高が11.5%増の17億57百万円、利益が3億85百万円の赤字(20年12月期は7億円の赤字)だった。コロナ禍の影響が和らいで、オフィス空間シェア事業や会員向けソリューション事業の需要が回復基調となった。増収効果で赤字縮小した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高321億21百万円で営業利益16億67百万円、第2四半期は売上高294億51百万円で営業利益12億69百万円、第3四半期は売上高223億96百万円で営業利益12億49百万円の赤字、第4四半期は売上高318億71百万円で営業利益8億49百万円だった。収益はオフィス移転シーズンにあたる上半期偏重の特性がある。

 22年12月期連結業績予想は売上高が21年12月期比3.6%増の1200億円、営業利益が18.3%増の30億円、経常利益が19.0%増の29億円、親会社株主帰属当期純利益が20.0%増の14億円としている。配当予想は21年12月期と同額の15円(期末一括)としている。

 中期経営計画に基づいた構造改革プロジェクトを推進し、ポストコロナの「働く環境」つくりでリードしていくための商品・サービスの展開を本格化する方針だ。更なる利益率改善も寄与して2桁増益予想としている。収益拡大を期待したい。

■株価は切り返しの動き

 株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、1月の安値圏から切り返しの動きを強めている。出直りを期待したい。2月14日の終値は361円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS30円96銭で算出)は約12倍、そして時価総額は約165億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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