【株式市場】日経平均は592円安、後場は小動きだが終値の昨年来安値に迫る

◆日経平均は2万5985円47銭(591円80銭安)、TOPIXは1844.94ポイント(36.86ポイント安)、出来高概算(東証1部)は15億2925万株

 3月4日(金)後場の東京株式市場は、ウクライナ情勢を受けて日経平が622円安で始まり、大引けまで横ばいのまま一進一退を続けた。中で、前場上げたNTT(日本電信電話)<9432>(東1)は国際情勢に左右されにくいディフェンシブ銘柄として上げ幅を保ち、商船三井<9104>(東1)など前場大活況の海運株も高い。ただ空運、自動車、機械などの下げが大きく、日経平均は前場に取引時間中の昨年来安値を更新し、大引けも大幅反落となり、終値で2月24日の昨年来安値に迫った。

 後場は、放射線防護工事の技研HD<1443>(東2)や放射線遮蔽生地を製造する東邦金属<5781>(東2)が14時過ぎから急速に値を消し、ウクライナの原発火災報道を受けた買いは一巡の様子。一方、日本精鉱<5729>(東2)は資源株の出遅れとされて一段高。前場軟調だったGRCS<9250>(東マ)は海外展開する企業向けコンサル拡大期待などで再び動意を強めて戻り高値。アサカ理研<5724>(JQS)は廃電子機器からの貴金属回収に注目再燃と一段と上げ戻り高値に進んだ。

 東証1部の出来高概算は15億2925万株(前引けは8億39万株)、売買代金は3兆6277億円(同2兆341億円)。1部上場2180銘柄のうち、値上がり銘柄数は210(前引けは456)銘柄、値下がり銘柄数は1929(同1631)銘柄。

 また、東証33業種別指数は2業種の値上がりにとどまり(前引けは3業種が値上がり)、海運、石油石炭、が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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